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「年齢を重ねて服に自信が持てず、おしゃれな人に嫌なことを言ってしまい…」【おしゃ呪解・お返事編】

こんにちは。服装心理カウンセラー・スタイリストの久野梨沙(@RisaHisano)です。
あなたに巻き付くファッションへの思い込み・・・「おしゃれの呪い」をばっさばさと解いていくこの企画、略して「おしゃ呪解」。
企画趣旨はこちら

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今回は、マシュマロから投げていただいたお悩みメッセージへのお返事編です。
マシュマロまだまだ募集していますのでこちらからどうぞ!

今回取り上げるお悩みはこちら。

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最近、この「おしゃれの呪いを解く」シリーズをRadiotalkで音声でもお届けしておりまして、今回頂いた新月さんからのお悩みにも、このnoteより一足早くRadiotalkで回答しております。
音声で聞きたい方は、以下からどうぞ。

この記事は、Radiotalkでの回答のダイジェスト+αです。

新月さんは、おしゃれな知人に「私の持っている物の方がもっとかわいいけど」っていう、まぁイヤミっていうんですかね? そうとられてしまいそうなことを言ってしまったことにフォーカスしてますけれども、そもそもなんでそんなことを言うようなメンタルの状態になってしまったのか、っていうところが重要で。

それはやっぱり「年齢を重ねて今までの服が似合わなくなってきた」っていうことへの焦り、というか、ネガティブな感情が自分の中に渦巻いていたからですよね。で、それが知人に出会って噴出してしまった、と。

でね。こういう悩みを抱えている人はとっても多いです。でもこの悩み、本当に似合う服がわからないことが原因の人もいれば、実際にはそれが原因じゃない人も、結構多いんです。つまり、自分の認識では「似合う服が変わってきて、わからなくなってきてるからこんな風に服に悩むんだわ!」って理由付けをしていても、深層心理では違う悩みを抱えているということ。

そうだとすると、根本原因が違うわけですから、いくら新月さんが言う「パーソナル診断」・・・・・・つまり、その人の外見に似合う色を診断する「パーソナルカラー診断」とか、体型に似合う服を診断するものとかいろいろありますよね・・・・・・を受けたところで、悩みは解決されないわけです。

で、新月さんからのお悩みメッセージをもう一度見てみると

「周りが似合うといってくれないと不安」
「人目が気になる」

っていう言葉が出てきてますよね。これを見るに、似合う服を選べているかどうかではなく、「人に認めてもらえていない」という気持ちを持ってしまっていることが本当のお悩みの原因なのではないかな? と感じました。となると、新月さんが似合う服を着ているかどうかが問題なのではなく、周りが「似合うよ」「おしゃれだね」といったポジティブなフィードバックが得られていないことが問題なわけですよね。もし診断を生かして似合う服を着られている状態だとしても、周りから褒めてもらえなければ、それを自分では実感できない。

おしゃれな知人についイヤミのようなことを言ってしまったのは、知人のおしゃれに嫉妬したからではなく、「おしゃれな人」という扱いを、ポジティブなフィードバックを、常に周りから浴びていることに嫉妬したからではないか。

そうなると、いくら似合う服の診断を受けたところで、そのお悩みは解決されない、ということです。実はこんな風に「似合う服がわかれば私の心のモヤモヤは解消されるはず!」と考えていたのに結局悩みが晴れず、ひたすらいろんなファッション診断を受け続けるジプシー状態になってしまう人は、結構多いのです。

人間、誰しも「周りから認められたい」という願望を持っています。「褒められエネルギー」とでも言いましょうか。それをチャージできている状態じゃないと、やっぱりメンタルに何らかの問題を生じやすい。

新月さん。あなたは、年齢を重ねると共に、「褒められエネルギー」が枯渇してしまう状況に陥らなかったですか
それは、服が原因とは限りません。仕事や家事などで、自分のパワーをこれまで以上にたくさん使わなければいけなくなったのに、それに対して正当な評価を得られない環境に陥ってしまった、とか。

「褒められエネルギー」はですね、自給自足はなかなか難しいです。大人だったら自分の機嫌は自分でとろう、みたいな意見もありますけれども、自給自足できるものとそうでないものはやっぱりあります。そうしたときに、どう解決していくか。私は、「自ら褒められに行く」しかないと思っています

周りの人に、「今日、新しい服を着ているんです!褒めて下さい!」って言うんです。

えーーー?って思いました? そんなの無理って?
いや、素直に言えば意外に褒めてくれるもんですよ。やっちゃいけないのは、褒められたいあまり逆のことを言って誘い水を出すことね。

「私、今日、新しいワンピース着てるんですけど・・・・・・なんか変ですよね?」

みたいに。「そんなことないよー」と言わせたいがためのこういう発言は、とても嫌がられます。願望を素直に頼むのではなく、それをやらざるを得ない環境を作って囲い込んでいくのはよろしくない。
ストレートに褒めて欲しい、と言いましょう。

でね、さらにこれがポイントなんですけど。
素直にお願いして褒めてもらう相手を、できる限り分散して下さい
いくら素直にお願いしたとは言え、その回数があまりに多いとその人もしんどくなります。一人の人に依存しないように、依存先をたくさん持つのです。

障がい当事者として研究を続けていらっしゃる小児科医の熊谷晋一郎先生は、こう仰っています。

「自立とは、依存先を増やすことである」と。

健常者と呼ばれる人たちが、障がいを持つ人より自立して見えるのはなぜか。それは決して自分一人で生きることができているからではありません。いろんなところに分散して依存できるからです。

例えば私は、子供を保育園に預けて働いています。子供には今のところ障がいがないため、問題なく預かってもらえています。保育園がお休みなのに仕事があるときは、義両親に預かってもらうこともできます。でももし障がいがあって、保育にあたって特別な技術や知識が必要だとしたら。預かってもらえる先は限られてしまう。依存先が限定されてしまうのです。

新月さん、急に障がいの話になって驚きましたよね。ごめんなさい。でもこれ、私たちのメンタルヘルスを保つためにも全く同じことが言えるんです。

誰かに褒められたい。その気持ちは自然です。でもそれを特定の人にばかりに求めてしまうと、相手が疲弊してしまいます。だから依存先を分散しましょう。「褒められエネルギー」をチャージできるような場所をたくさん見つけておくのです。

私はこれが、本当の意味での「自分で自分の機嫌を取る」行為だと思っています。


新月さん、どうですか? エネルギーチャージできる場所、一つでも多く見つけられそうですか?

人は、褒めてくれた人を褒めたくなる物です。まずは、自分から周りの人を褒めてみるといいかもしれません。

また、「褒められエネルギー」をチャージするために作られたコミュニティっていうのが、探すと意外とあるんですよ。
私が運営しているオンラインサロン「服装心理lab.」は、まさにそんなコミュニティです。

服装心理lab.では、会員限定チャットでいつでもみんなと交流できるようになっているんですが、ネガティブな発言はしないことがお約束。
自分のコーデ写真を投稿してアドバイスをしあえるスレッドもありますが、みんなまず褒める!褒めて褒めて、さらにもっとよくなるアドバイスをする!だってどのコーディネートも、必ず素敵なところがありますから。

もし新月さんが、褒められエネルギーをチャージできる場を探そうと思ってくれたなら、この服装心理lab.も候補に入れてもらえると、とても嬉しいです。

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