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今ドキ!エジプト恋愛・結婚事情

こんにちは!もうあっという間に5月半ばですね!
エジプトでは4月のラマダン(断食月)が終わり、日本のGWの期間はEid al-Fitr(イード: 断食あけの祝祭)という祝日があった為、先週から皆本格的に動き始め、スタートアップエコシステムも活発になってきました。

話は変わりますが、日本ではやはり結婚式というとJune Bride(ジューン・ブライド)が有名なので6月のイメージが強いかもしれませんが、エジプトでは5月が結婚式シーズンとなります。

そこで今回はエジプトでの最新恋愛・結婚事情について、私の周りの人々の事情をお伝えしようと思います!

ちなみに、エジプトでは、他の海外の国と同じく仕事相手に結婚の有無や相手との出会い、年齢などについて聞くことはありません。その為、私が聞いた事例はあくまでそのような話を友達としての会話の流れで聞いた”数組”の話であり、統計データなどではありませんのでご了承を。

エジプトの結婚式は派手です

エジプトの今ドキ!結婚・恋愛観

エジプトは、人口の90%がイスラム教の国です。私は前職でもパキスタン・バングラデシュというイスラム教の国で仕事をしていましたが、一般的にイスラム教の国では、”親からの紹介”での結婚が多いという感覚があり、これはエジプトでも同じです。これは、やはり家柄・給料・関係性などが重要視されるので、親が選んだ相手と結婚した方が失敗しないというのがあるのかと思います。

また、結婚は当人同士だけの問題でなく、家族の問題、という考え方で、結婚前には相手の両親の許可を得る必要があります。この”許可”には、いわゆる日本の”お嬢さんをお嫁にください”的なものではなく、結婚するにあたり、男性側は女性側にマフルという結婚資金(日本の結納金のようなもの)を支払う必要があり、この金額は男性側と女性側の両親で金額が話し合われます。マフルの金額が合意に至らない為に、結婚が流れることもあるほど、重要なものです。

一方で、エジプトのスタートアップのファウンダーやスタートアップエコシステムの人々は、社会的には上位層出身の人が殆どです(この辺はまた別の機会にまた取り上げられれば)。エジプトではClass Aといわれる人々 (親がお金があり、英語で教育を受けられるような学校に通い、大学は国内のTOP大学または海外大学へ進学しているような人々)の間では、”親からの紹介”だけでなく、恋愛結婚も一般的になってきています
では、実際どこで出会っているの?という点について、ここから私の周りの人々の事例を挙げつつ紹介していきます!

結婚カップルパターン① 恋愛

背景がいいだけでカップルの写真も映えますね

まずは”恋愛”からの”結婚”パターン。日本では王道ですね。この場合、一番多いのは友達の友達、のようなパターンです。

エジプトで、Class Aの人々が行く学校は、カイロ市内に4-5つくらいしかないらしく、大体同じ高校に行く為、同年代の人々は驚くほど繋がっています。私が日常的に仕事で関わる方は殆どがこのソーシャルクラスの人の為、仕事をしていて自社の投資先について紹介すると、”そこのファウンダーと同じ高校に通ってたよ”とか、”そこのファウンダーの弟と親友”というような発言はしょっちゅう聞きます。

コミュニティ自体が狭いこと、またエジプト人は非常に社交的ですし、男女関係なく皆で遊ぶような文化なので(このコミュニティに限る)、パーティーや集まりに参加して繋がる、ということもしょっちゅうです。現地の友達(女性)に話を聞いたところ、”新しい男性に出会った時、その人と共通の友達がいない場合は信用できない”と言っていました。私の周りの恋愛結婚した人は、このパターンが多いように感じます。

エジプトでヨガリトリートに参加した時の一枚。真ん中の男性はハーレムなのではなく、
夫婦で参加していましたw
皆英語はネイティブレベルにペラペラです。

【事例1】兄の友達が自分の家に遊びに来ていて知り合い恋愛→結婚

エジプトでは、結婚するまで一人暮らしをすることはほぼない為、自分の家に友達や、兄弟の友達が遊びに来ることはしょっちゅうあります。兄弟の友達であれば信用出来ますし、出会い方も自然で良いですね。女性側はVISAで働き、男性側は家業の輸入業を親から引き継ぎ経営しているカップルです。

【事例2】大学の学部の1年後輩で就職した後、
     友達と遊んでいるときに再会して恋愛→結婚

大学にいた時はそこまで話す機会がなかったけれど、社会人になって再会して、というパターン。日本でも多そうですよね!
男性側はスタートアップのファウンダー、女性側はスイーツのオンライン販売事業を行っている経営者のカップルです。

【事例3】通っていたダンススタジオで知り合って恋愛→結婚

男性側がサルサを習おうとダンススタジオに通い始めたら、そこのスタジオの先生と恋に落ちて結婚。しかも先生はそのスタジオのオーナーでもありました、男性側はスタートアップのファウンダー、女性側はダンススタジオのオーナー、こちらも日本で言えば、パワーカップルですね。

恋愛といってもいろいろな出会いがありますね!筆者もまだ独身の為、個人的に事例3のような話はキュンとしてしまいます。

Tara Emadさん (本人インスタグラムより参照)

ちなみにエジプトは美しい女性が多いです!まゆげがしっかり整っているので、顔立ちが整っているような気がします。比べるのはよくないですが男性に比べて美しい女性が多いような。。。
こちらは私がフォローしているエジプトのTara Emadという女優さん。印象的なまゆげと目元が素敵です。最近始まったエジプト版SUITSではアメリカのシリーズではメーガン・マークルさんが演じていたレイチェルを演じています!(インスタグラムのフォロワーは240万人)

結婚カップルパターン② 親の紹介

次は、冒頭にお話したような親同士の紹介パターンです、日本だとお見合いですね。このパターンの場合は、マフル(結婚資金)などの問題が既に合意に至っているので、あとは当人同士が気が合えば、物事はトントン拍子に進みます。

私の周りではこのパターンの夫婦はまだ1組しか知りません。ですが、多分もっと多いのかな?という感覚です。恥ずかしながら、私の周り(日本)でお見合いで結婚した夫婦はいない為、正直今まで”お見合い”ってどうなの?って思っていました。ですが、私が出会ったエジプトでのお見合いパターンでの結婚したカップルが、本当に幸せそうで、その考えは完全に覆りました!

男性側はスタートアップのファウンダー、女性側はIFCで働いているバリキャリ女子です。お互い仕事が忙しくて、なかなか出会いの機会がなかったのかもしれません。そんな中で親からの紹介で出会った2人は、出会ってすぐに恋に落ち、結婚に至りました。お互いを見つめる瞳に愛が溢れていて、私も2人を見ていると幸せになります。重要なのは出会いに至った”方法”ではなく、相手なんだなぁ、と改めて実感しました。


結婚カップルパターン③ マッチングアプリ

TinderやBumbleが人気とのこと。


これには正直驚きました!アフリカでもマッチングアプリのスタートアップが出てきており、少しずつ広まってきている感覚はありましたが、サブサハラ(アフリカの北アフリカを除いた地域全て)では、まだマッチングアプリは売春目的の女性が使っている、という印象が強く、実際にアプリを使っている人に出会ったことはありませんでした。

しかし、エジプトでは事情が異なり、マッチングアプリも広まってきているとのこと。男性側はスタートアップのファウンダー、女性側はエジプトの大企業に勤めている新婚ホヤホヤカップルです。

実は、エジプトでもマッチングアプリが当たり前になってきていることを知り、薦められたので私も思わず登録してしまいました。笑
まだ実際に誰かと出会ってはいませんが、登録している人々を見ている限り、スタートアップや大企業に勤めている男性も多く登録しており、サブサハラとは異なり売春目的の人以外もたくさんいるように感じます。恋愛の出会いの形が広がるのは純粋に良いことですね!


どうでしょうか?エジプトの恋愛事情、日本と共通する部分もあれば、異なる部分もあり、興味深いです。
次回のnoteでは、先日私が参加したエジプトの結婚式の様子について、お話ししたいと思います!(写真もたくさん載せる予定ですのでお楽しみに!)


サムライインキュベートアフリカではアフリカスタートアップへの投資を行っています。noteも投稿しておりますのでぜひこちらから投資先へのインタビューなど、ご確認ください。

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