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台北鄉下生活日誌【1】 友達、呼んでいい?

「友達も一緒にいい?」

台湾生活1日目、ご飯行こうよという友達の誘いに乗り、その日泊まる宿のチェックインを済ませて、早速待ち合わせ場所へ。

友達と、その彼氏と、あと知り合い呼ぶって言ってたから、3人くらいなのかな〜と思いながら、待ち合わせたお店のドアを開けたら、そこにいたのは…6人…?

いや多いだろ、と面食らいながらも、席に着いて簡単な挨拶を済ませる。皆それぞれ自己紹介してくれたけど、全員の名前を一度に覚えられるわけもなく。

(うろ覚えゆえ、おそらく)台北の市長選があったその日。さほど会話するでもなく、選挙の結果発表で盛り上がる皆を眺めながら、台湾の若者は政治に熱心なんだなあなんて思う。

ご飯を食べてからは、私含め7人で近くのイルミネーションへ。この人数でイルミネーション?!と、またしてもやや驚きながら、ぐるりと観光し、帰路へ。

初めの1日から台湾らしさを肌で感じて、やっと引っ越してきたんだなあとしみじみ。


こんなことが何度もあるなんて、まだ考えもしなかったこの時。どうやらこの「友達も呼んでいい?」は、台湾では日常的に、何のためらいもなく行われていることだと気付くのは、もう少し先のこと。


ある時には、そうやって出会う初対面の友達がゲイカップルだったり(うちら付き合ってるんだ〜、って初対面でさらりと言えてしまう社会がとても好きだ)、またある時は、キャンプ行こうよ〜と誘われて参加したグループが、知らない人だらけの35人の大キャンプ旅行だった、なんてこともあった。

そういえば、初めて台湾に旅行に来たときも、友達がその友達を連れてきて、結局7人くらいで丸一日観光。午後になって、そのうちの1人に、「みんなどういう繋がり?」って聞いたら、あの人とあの人は今日初めて会った、なんて答えが返ってきて、さっき普通に友達のテンションで話してたじゃん…なんてあんぐりしたこともあったっけ。


初めのうちはなかなか慣れなかったけど、何度も経験するうちに慣れてきて、この文化のおかげで友達も増えたなあと。

なんにせよ、初対面でも気を使いすぎず、あくまでゆるっとした雰囲気で過ごす大らかな台湾だからこその文化なのかな〜、なんて思ったり。

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