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海を見て思う

📍サンタモニカ、カリフォルニア州

焦げるような圧倒的な夕方の空、海の匂い、温度。

あの時なんとなく撮った写真を通して、当時の私が見ていた景色を思い出せる、
ってすごく素敵だなぁと思います。

今まで旅してきたこと、たくさんあってなにから書こうと、順番をすごく悩んでいました。
そんな時、"私が書きやすいものから書こう"と思ったら、自然とこの海が浮かんできました。


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2020.01.04.

私はこの日、母と二人サンタモニカに来ていました。

留学中、年末年始の休みに合わせて母が日本から来て、一緒にアメリカ周遊旅行をしていたのです。
その旅も終盤、最後から2番目くらいの日に、サンタモニカで1日過ごしていました。


似合わないサングラスをつけて、
ショッピングモールをぶらりしていると、
「日が沈むタイミングでビーチに行ってサンセットを眺めない?」
と私にいう母。
うん、乗った!

海に行くと、いろんな人が集まっていました。
なんだかその様子を見てて、ふと思ったんです。


いろんな物語を生きてきた人が、今こうして一つの海に集まってる。


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静かに海を見つめる人もいれば、
海沿いランをしてる人もいて、
子供同士で戯れてる家族もいれば、
来てすぐ去ってしまう人もいて。

一人一人が、それまでの物語を生きてきた。

そんな人たちが今一つの場所に集まり、
こうして同じ景色を見つめている。
それぞれの物語が交錯している。

なんだかそのことがすごく意味あることに感じてしまいます。

同じ夕焼け色の海の景色を目の前にしていても、一人一人見ている景色は違っていて、

それってすごいことで、美しいこと。

今、あなたが見ている景色は、
どうしてそういう風に見えているのか、
一人一人の過去の人生の話なんかを聞きながら夕焼けを一緒に眺められたら、最高だっただろうなぁ。

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流れるように早く過ぎ去る人生の中で、
なんとなく日々を過ごしてしまうけれども、
少し立ち止まることのできた、素敵な時間でした。


あの時、

目的は違えど、同じ場所で同じ時間を共有した。

そんな小さな奇跡に感謝して、時折これからも思い返されていく、あの光景。


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私が一日の中で1番好きな時間、それは夕方だ。

あの刹那的な時間、また今日が終わって明日に移り変わる感じがすきなのかもしれない。