【認知症】家族の心境と気持ちの整理法

みなさんこんにちは。りりすけです。

今日は前回少し触れた、認知症の方のご家族の話をしようと思います。

皆さんはご家族が認知症になったとき、どう感じるでしょうか?

「高齢になったから仕方がない」
「認知症といってもなんとなく覚えてるでしょ」
「身体は悪くないからそこまで問題じゃないかな」

など様々かなと思います。

ただ、前回触れたように、
認知症は「本人は自覚できない」ものです
なので、通常のもの忘れとはまったくの別物です。
このことを理解しなくてはなりません。

忙しい日々の中で、
繰り返し同じことを聞かれたり、
理解できない行動をされると、余裕が無くなって、
つい声を荒げてしまうといった事例を
私は何件も見てきました。

自分のことを育ててくれた親や仲良くしていた家族が
認知症である現実に向き合うことの辛さが
余計にそうさせているとも言えるでしょう。

自分を育ててくれた人たちが、どんどん出来ないことが増えていくのが目に見えて分かるのだから。



こんなに辛いことはそうそうありません。

でも「家族」はその人を受け入れなければなりません。
現実を見れば見るほど辛いですし、この作業はしんどいでしょう。

だからこそ、認知症について理解しましょう。
症状もですが、本人の状況や気持ちを理解することで、心の余裕は大きく変わります。


ここでひとつ例え話をしましょう。

あなたが仕事をしていて、突然上司から、
「そういえば昨日お願いした件だけど、進捗どう?
〇〇も追加して欲しいんだけど。」
と言われたとします。
仕事ではよくある場面かと思います。

ただ、あなたはこの指示を受けた覚えがまったくありません。

そんな指示を受けてないと言うと、
「いやいや、昨日伝えてちゃんと返事したじゃないか。具体的な話もしたし、ふざけてるのか?」
と怒られます。

不安になって同僚に確認しても、
「昨日ちゃんと話してたよ。あれだけ話して忘れるのはやばいよ。」
と言われてしまう。

あげく上司には、
「いい加減にしてくれ、
だから仕事がうまくいかないんだよ。」
と言われる始末。

とてもじゃないけど、耐えられませんよね。
自分はまったく覚えがないのに、周りは覚えている。
まるで自分だけ世界から切り離されたと
錯覚してしまうほどの現象です。


これが日常で起こるのが認知症です。


自分と周囲で乖離が起こり、
認識できていないことで怒られる。
理不尽に感じることでしょう。

でも言った側は理不尽に思ってないのです。


このギャップを埋めてあげることが、
家族には求められます。

覚えておきたくても忘れてしまう。
事実そのものが記憶から消えてしまう。
そんな認知症を先ほどの例を踏まえながら、
自分ごととして理解してもらえたらと思います。

すると、これまで以上に心の余裕も出てくるはず。
その余裕は、本人にも伝わるはずです。


一度に全部理解するのは難しいです。
ただ、少しずつでも理解をしていけば大丈夫です。


この話が、皆さん家族が穏やかに暮らせる一助になれば幸いです。

今回も最後まで見ていただきありがとうございました。

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