見出し画像

#4 毒親と絶縁計画〜逃亡先の確保編〜

 私は二十数年間、母として存在した人間と縁を切ろうとしている。

 今回は、逃亡先(引越しや寮付きの仕事)の確保について。


 ネットで検索して様々な人の意見に目を通した時、「引っ越して住所を教えない」という方法を見つけた。初めは、え。そんなことして良いの?できるの?と驚いた。

 私の母は、私の現住所を知っているし一度だけ来たこともある。鍵も渡してある。連絡はそこまで頻繁ではないけれど、いつどのタイミングで「関係の改善をしよう」とこちらに来るか分からない。

 母が今まで悪かったと謝ってくれたとして、私はそれを全て受け入れることができるか考えた時に、無理だと思った。母が私に対して愛情だと思ってしてきたことは、私にとっては辛くて苦しいものであり、そして私の人格に埋め込まれてしまっている。

 今更あの頃はごめんねと言われても、母への恐怖心が安心感に変わることはない。母から連想するものは一つ、恐怖。そして後から罪悪感も押し寄せる。ごめんね、思った通りに育たなくて。

 様々な思いを踏まえて、私は引っ越すことを選択した。場所にこだわりは無かった。とにかく次に住む場所が知られなければ、どこでも。田舎でも、都会でも、何でも良い。


 まずは寮付きの仕事を探して、応募するところから始めた。

 結果的にほとんどが流行病のために即戦力となる人間を求めていて、私はそれに当てはまらなかった。資格も免許も、ここでは全く役に立たないものしか持っていない。意味がなかった。

 唯一受け入れてくれることになった仕事をパートナーに見せると、ネットも繋がらない上、携帯の電波も不安定な場所で流石に不便すぎるからと却下された。パートナーが言うには、私が想像もつかないくらいの山奥だという。(たまたまパートナーの故郷から近い場所だった)

 ぶっちゃけ私はどこでも良かったけれど、パートナーの意見を尊重したいのでその求人はお断りした。

 というか、今振り返ってもパートナーはよくこんな私についてきてくれるなと思う。凄い。

 寮付きの求人は全滅だった。カップル入居可を見つけるのはなかなか難しい。


 続いて、安い賃貸物件を探すことにした。

 敷金礼金ゼロの物件は、今時珍しくないのでたくさん出てきた。選びきれない程。だけど、保証人や保証会社の兼ね合いで気付けばどれもバツ印だらけになった。

 あまり深く書けない事情があったりするので(身バレ的な意味で)ここではさらっと書くが、まず私には頼れる親戚が皆無であり、無職である。だけど引っ越しの契約は結べた。(パートナーも同じような感じ)

 ちなみに初期費用、引っ越しセンター、交通費、その他の費用など合わせて二十万円〜三十万円で引っ越しできるはず(カップルで)。急遽の引っ越しだったけれど、不動産会社の方への連絡から契約までに約二週間。完全に引っ越し完了までトータルで約一月。

 もしも詳しく知りたい方はツイッターでこそっとお話しすることは可能なので、どうぞ。あくまで参考程度にしかならないかもしれないけれど。

 一番頼りになったのは、不動産会社の方だった。変な嘘はつかずにきちんと相談すると、「この会社での契約は難しいけど○○っていうサイトは役立つかもしれないですよ」とアドバイスしてくださる方や、契約成立までにかなり協力的になってくれる方もいたし、とにかく相談するのが手っ取り早い。


 私の場合、パートナーと二人暮らしが大前提だったので、一人暮らしの方ならもう少し違うやり方やお金のかからないやり方があるかもしれない。

 事情を知っている親戚や味方になってくれる親戚が一人でも居るだけで、かなり話は変わってくる。私の場合、親戚はおろか頼れる友人も居ないので結果的にお金が掛かった。


 この記事から二つ、お金を用意する方法と住所がバレない方法に疑問が行き着くと思う。

 なので次回はまず、お金の用意について書いていきたいと思います。


 追記.
 お金の用意の前に、逃亡先の確保・メンタル編を投稿します。また後日お金の用意についてはアップします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?