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嘉義の謎の長頸鹿

「嘉義×長頸鹿」と聞いて、ハッとしたあなたは台湾人、それも雲嘉南人なのかもしれません。


このキリン(中国語でキリンは長頸鹿、長い首の鹿です)との出会いは1年以上前。嘉義にある台灣花磚博物館へ行った時のこと。
 
 

この博物館、マジョリカタイルの博物館ですが、マジョリカタイル好きでも興味なくてもオススメです♡ぜひ♡
 
 

博物館の見学も終わり、嘉義をブラブラ散策し、帰りのバスまで時間があるので夜市でも行くか〜とGoogle Mapを見たところ「家樂福(カルフール)」の近くに「嘉樂福夜市(カルフール夜市)」という夜市を発見!(家と嘉の発音が同じなのでもじってる訳ですね)
 
 
名前がオモシロイ!ってことでそこへ向かうことに。テクテク歩いて向かってました。途中で神様のお祭りみたいなのに遭遇したりして黙々と歩いてたわけです。



ある交差点で信号待ちをしている時にふと横を見上げると、、、

ん?なんかいる!?

え!キリンやん!しかもなんかシュール!
 
 
ちょうど運良く今から向かう方にこのキリンさんはいるみたいです。進行方向右側にキリンを確認しつつ夜市に向かいます。
 
 
 

「一体このキリンはなんなんだ」、という疑問よりも「このキリンを見たい!」という気持ちが大きかったです。その後も歩いていくと、、、

あ!見えてきた!

え、、、なんか、、、、

思ってたんとちゃう、、、(可愛くない)

 
 
そして夜市に行くために道を曲がってふと横を見ると

いやん!キリンさん!こんな至近距離で!!
いやぁ!顔!長い!!!シュール代表!!
ベストシューリスト2020を差し上げます!!
 
 
と、そんなこんなで、
とりあえずキリンの全貌を見れたという事に満足してキリンさんとお別れしました。

あ、夜市は普通でした。
 
 
 
 
その後嘉義に行くこともあったけど、わざわざキリンを見に行くことも無かったし、一緒に行った友達とたまに「そういえばキリンいたよね」って思い出話になることもあったけど、このキリンの正体について調べることもありませんでした。
 
 
 

キリンのいる場所は空き地みたいな広い敷地があったので、工場跡地かなにかかなー位にしか思ってませんでした。
 

 

そして先日、なぜかふと嘉義のキリンのことを思い出したのでGoogle Mapで会いに行きました。
 
 

ちゃんといました。意外とイケメンなお顔です。
 

この場所貸しに出されてます。ここには何があったんかなーと看板の消された薄い文字を追ってみます。
 
ん?「全聯福利中心...」え!?全聯!?(全聯は台湾のスーパーのチェーン店です)
 
 
潰れてるけど調べたら出てきそう!って事でキリンの謎を解明すべく調べることに!!
 
 
 
🔍嘉義 全聯 長頸鹿
 

便利な時代ですよね。嘉義に行かなくったって調べられるんだもん。
 
 
 

そしたら出てくる出てくる!あのキリンさんが!

でも全聯の文字ではなく、なぜか「全買」の文字が。「全買?愛買じゃなくて?全聯は全買やったんか!?」とか思いながら調べていると、全買というのはかつて台湾の雲林.嘉義.台南地區にあったスーパーということがわかりました。2014年4月30日(あ、私の誕生日♡)に営業を終了し、その後は全聯と美聯社が店舗の一部を引き継いで営業していたようです。(要は全聯に買収されたっぽいです)
 
 
 
うん、なるほど!だから全聯の看板のあとがあったのねぇ。

↑いろんな記事になってました(それぞれ🔗飛べます)
 
 
 
 
そうやって色々見ていた中で衝撃的な記事が!

なんと!このキリン!昔はもっと首が長かったそうです!でも地震で首が折れてしまって、二代目は短くなったそうですよ🦒。
 
1999年10月22日に嘉義で起きた地震の様です。地震で折れちゃったから撤去じゃなくて、短くして二代目を作るあたり、このキリンは嘉義のみんなに愛されていたんでしょうか。
 
 

なぜキリンだったのかは謎のままですが、おそらく嘉義の私が見たこのキリン以外にもいたみたいです。調べて出てきた写真には長い角(ですか?)のついてるキリンもいたりしたので、おそらく他の場所にもいたのでしょう。
 
 
 
買収されて10年近くになるので、いなくなったキリンもいるかもしれませんが、屏東警察の斑馬先生みたいに色んな場所で会えたら面白いですね。
 
 
 
雲嘉南(雲林.嘉義.台南)地區でキリンの目撃情報ありましたら募集してます🦒
 
 
 
 
今回は謎のキリンのお話でした。

 


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