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博士の愛した数式 80分のテープ

博士の愛した数式を読んで
80分しか記憶の持たない数学者の「博士」と、
家政婦の私と√ の3人の心温まる物語。
私は家政婦です。80分のテープが巻き戻されるとまた自己紹介をする。
私は、博士に数え切れないほど、大切なことを教わった。
でも、博士にその思い出はない。
私が急にいなくなっても私のことを思い出すことはできない。
大切な人に思い出してもらえないことほど辛い事はあるだろうか。
でも、√ がいたから博士は前を向けた。
未亡人だってそうだ。
みんな前を向けた。
なのに、いつだって狂うことのなかった80分のテープは壊れてしまった。



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