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本や漫画の読書日記

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乱読の日々のなか、心をうつ言葉や、学び、そしてこれは私とは相入れないなど様々なものに出逢います。それらをまとめてみました。いずれブラッシュアップして、さらにジャンル分けなどしてい…
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#読書

市川沙央さんの『ハンチバック』にみる当事者性の峻烈さは当事者ならでは。

自分が壊れてしまうかと思うほどの衝撃本。 いきなりのHTMLで始まるところから、え?これ私セ…

りらこ
1か月前
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朝井リョウさん『正欲』『何者』にみる人物描写の凄さと、読後の粉砕

本屋さんへ行くと『正欲』が平積み。文庫版が発売になっているので気になって仕方ない…という…

りらこ
2か月前
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朝井リョウさんの2冊『正欲』『何者』

なんとなく思い立って朝井リョウさんの小説を立て続けに2冊読みました。 文庫化、映画化され…

りらこ
2か月前
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3冊の、本の本。

本をテーマにした本を読もう! と勝手に自分キャンペーン中です。 今回読んだのはこちらです…

りらこ
3か月前
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夕木春央『サロメの断頭台』でミステリーの醍醐味を

ミステリーは読み始めると止まりません。 ついつい、時間を忘れて没入してしまいます。 今回は…

りらこ
3か月前
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沖縄を舞台にした本『海をあげる』『月と珊瑚』

Amazonの添付復活しましたね! お声を上げた方、対応してくださった方、note運営の方、ありが…

りらこ
3か月前
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【読書】『金の角持つ子どもたち』中学受験の小説を塾講師が読む

中学受験を頑張る子どものことを書いている小説があるというので、早速読んでみました。 『金の角持つ子どもたち』という本です。 主人公の俊介はサッカー少年。 でも、これ以上サッカーで上にいけないとわかりサッカーを続けることを諦めます。 そして、その時に知った中学受験をしないと入れない国立の日本最難関の中学の存在。 (うん、きっと名前違うけど筑駒よね) その学校には科学部があり、かなり優秀と知ります。 俊介には、自分で背負っている原罪があります。それは妹の美音の聴覚障害は自分の

【読んだ本】ロシアのジャーナリスト、落語、文春砲そして黒マハさん

秋が来た記憶があまりないのですが、読書の秋祭りは1人で開催しておりました。 というわけで、…

りらこ
6か月前
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【読書日記】山本文緒さんの絶筆、人はいつか..というのは綺麗事なのだろうか

外は大嵐。風雨の音がすごくてとても外に出る気がしない。 それでも午前中に予定があると出ね…

りらこ
7か月前
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【読書感想】森見登美彦ワールドへの軽いお誘いと、太宰一気読みのオススメ

これを読んだら、やっぱり京都に行きたくなるよね。 京都大学に入りたくなるよね。 なぜ京都で…

りらこ
8か月前
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【読書】嘘をつくのはなんのため?騙されないようにするためには?

とうとうパレスチナ問題がこんな形で…と心を痛めながらニュースを見ています。 ガザの病院が…

りらこ
8か月前
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【読書(漫画)感想】二月の勝者を読んで塾講師としての感想

『ニ月の勝者』すっかりなんのことだか、お分かりになる方も多いのでは。 そう、中学受験を描…

りらこ
8か月前
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【読書したい日記】勧められた本たちはジェンダー関係

なんとなくの生存確認みたいな感じもあり、娘とLINEをぽろぽろっと毎日している。 時々読んで…

りらこ
8か月前
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【読書日記】異邦人のロンドン

ロンドンにずーっと仕事で駐在して居る著者によるロンドン今昔。 視点が並行というか、上からでもなく下からでもなく、英国すごい!礼賛!でもなく、ここはこう、こういう時はこう、とナチュラルに良いこと悪いことがきちんと書かれていて、肩肘張ってなくて読みやすい。 とはいえトップに来る話がとても衝撃的。そんなことある?する?という話から始まるのだ。 そして章は変わり、コロナ禍のロックダウン、エリザベス女王のジュビリー、娘さんの学校、 日本軍に捕虜として捕まっていた人たちの日本への気持