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【街歩きマップ】長崎への愛が大きすぎる人たちについて行ってみた!王道じゃないけど、これが長崎だ!(品川さん編)

今回の特集では長崎をこよなく愛する2人に通な長崎の歩き方を教えてもらいました!


長崎LOVER#2 品川正之介さん

 神奈川県で生まれ育ち、東京で就職したのちに長崎へ移住。現在は長崎の魅力をYouTubeで発信しながら、こよなく愛す長崎の斜面に暮らしている。

おすすめスポット①立山

 取材当日、品川さんと待ち合わせしたのは立山の急な階段を100段以上上がったところにあるコンビニだった。ここをスタート地点に私たちは1時間ほど品川さんと共に「斜面」を散歩した。今回、長崎のいいところはどこでしょうか、という質問に1番に立山の「斜面」を候補に上げてくれた。その魅力にあまりピンと来ておらず、取材するまでどんな記事になるのかイメージが湧かなかったが、そんな心配はする必要もないぐらいに品川さんがその魅力を語ってくれた。斜面から長崎を見下ろしながら、まず品川さんが語った魅力ポイントは都会とローカルと自然のバランスであった。

坂の町と呼ばれる長崎市は都市機能がわずかな平地に集まり、そこを囲うようにローカルな家々が斜面に並び、さらにその周りを山などの自然が囲む。品川さんはこの都市とローカルの自然の割合のバランスがとても心地良いらしい。しかし、立山の斜面に立つ家々は絶滅の危機にある。高齢化に加え、建築基準法の関係で、道路に接していない斜面地の家は一度取り壊されると、新しく立て直すことが難しい。

一方で品川さんはここに長崎のポテンシャルを感じている。斜面にはこれまでの長崎の人々の暮らしや営みから織り成される文化が根付いている。県外の同世代や海外の観光客にそれらの文化を体験してもらうために、将来的には古民家をリノベしたゲストハウスを作ることを考えている。現在は近所の人たちと畑を耕しながら楽しい斜面ライフを送っている。

確かに、景色はとても綺麗だ。しかし、この急な階段を毎日上り下りするのは大変ではないだろうか?品川さんは「全く」と即答する。毎日歩いていればある程度慣れてくるし、嫌でも運動するからとても健康的。道中はイヤホンで学習コンテンツを聞きながら有意義な時間を過ごすことができているのだとか。ぜひ、みなさんも長崎での斜面ライフを考えてみては?

おすすめスポット②立山からの散歩道

立山からの綺麗な景色を眺めながら、品川さんに長崎の魅力をさらに聞いてみた。(下りはとても気持ちがいい)

長崎は歴史的に様々な文化や宗教が共存している。この唯一無二の風土に人々が共存できるヒントがあるように感じたと品川さんは話す。カステラのように海外から伝来したものを自分たちでジャパナイズしてうまく馴染ませた例もあれば、隠れキリシタンのように拒絶した歴史も持つ。この多文化共生の光と闇が同時に存在するからこそ学べることが多くありそう。

 昔ながらのラムネ
道中には、長崎で有名な諏訪神社が
公園に設置されている噴水としては日本最古のもの(諸説あり)
斜面を下り切れば中華な雰囲気(ランタンフェスティバル)
途中で腹ごしらえ。肉まんの肉汁にはご注意を。

おすすめスポット③珈琲人町

品川さんおすすめのカフェがこちら。斜面上層部から下ってきた疲れを癒すのに最適な雰囲気の珈琲人町へと案内してもらった。品川さんは毎回ここのコーヒー豆を買っているのだとか。取材当時はまだ少し肌寒かったが、斜面を歩いてきて熱った身体でテラス席に座り、美味しい温かいカフェラテを飲むのはなんとも言えない幸福感が漂う。

【営業時間】
平日 11:00~19:00(月曜定休)
土日 11:00~18:00
【住所】
長崎市東古川町4-25



撮影/ 後田将人(株式会社shiki)デザイン/ 濱野雄斗(株式会社shiki)
イラストレーション/ 山岡寛泳


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