虐待の真実_

知っておくべき虐待の真実と私たちが出来ること。

こんにちは。西村です。
最近、虐待によって奪われる尊い命のことについて考えています。
「なぜ虐待は起きるのか?」「この状況をどう変えようか?」
そう考えた時に誰にでも分かりやすく【児童虐待】についてまとめることで、多くの人に届くのではないかと思ったので、このnoteを書きたいと思います。
僕自身も竹刀で叩かれたり、お風呂の湯船に頭を突っ込まれ息が出来なくなるなど他の虐待を受けている子ども達よりはずっとマシと言えますが体罰ないしは虐待を受けました。
今となっては何も恨みなどはないです笑
今回は、体験者としての目線から虐待の実態を書いていこうと思います。
この記事を見て、少しでも今の虐待の現状やそれによって子どもにはどんな影響を及ぼしているのか知っていただけたらとても嬉しいです


虐待とは?4つの種類の虐待

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【身体的虐待】
殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせる、溺れさせる、首を絞める、縄などにより一室に拘束する など

【性的虐待】
子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又は触らせる、ポルノグラフィの被写体にする など

【ネグレクト】
家に閉じ込める、食事を与えない、ひどく不潔にする、自動車の中に放置する、重い病気になっても病院に連れて行かない など

【心理的虐待】
言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱い、子どもの目の前で家族に対して暴力をふるう(ドメスティック・バイオレンス:DV) など

虐待の酷いところは、愛する者(主に親)からの卑劣ないじめ・暴力です。
また、逃げ場もなく日々恐れなければいけません。身体だけの痛みだけではなく、心の痛みも相当なものです。
国として「相談窓口の開設」・「赤ちゃんが泣き止まない時の対策動画」・「愛の鞭ゼロ作戦」など僅かではあるものの色々な試みをしています。
厚生労働省が行なっている児童虐待防止対策について詳しく知りたい方はこちらをクリックしてください。


児童養護施設の入居者

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児童養護施設に入居する子どもの59.5%は、虐待を受けた子どもです。
28.5%は障害を持つ子どもで、現在も増えています。また、子どもの平均入居期間は4.9年ですが、10年以上の入居期間の児童が13.8%です。これらは、平成28年10月の情報なので、現在も増えている可能性があります。
また、児童養護施設のみならず乳児院(2,901人)・児童心理治療施設(1,399人)・児童自立支援施設(1,395人)・母子生活支援施設(5,479人)・自立援助ホーム(516人)と児童が各々の施設を必要としています。
詳しく知りたい方はこちらのサイトを見てください。


虐待相談件数について

対象は平成29年4月1日から平成30年3月31日までの子どもの虐待死事例。
児童虐待相談対応件数(速報値)は15万9850件で、前年度より2万6072件(19.5%)増えており、過去最多の相談件数です。

虐待相談件数


割合としては、心理的虐待が半分以上を占めています。虐待=身体的虐待という認識をしている人も多いと思います。
しかしながら、現実はそうではなく心理的虐待が多いのが現状です。


虐待死について

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子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第15次報告)によると、心中以外の虐待死亡数は52人・心中による虐待死事例は13人。合計65人が虐待によって死亡しています。死亡した子どもの年齢は、0歳が28人と全体の53.8%で最も多く、うち月齢0ヵ月が14人であったことなどが報告されています。
ニュースで取り上げられているのが僅かなものだと分かります。


虐待をする人の特徴

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育児に疲れてしまって自身の喪失
毎晩泣き止まない赤ちゃんをあやす事で安定した睡眠が取れなくイライラが積み重なって虐待が起こるケース。
これは穏やかな人にでも起こりうる可能性があります。
体罰が当然であると思っている
子どもの頃に自身が体罰を受けたり、虐待・ネグレクトされている場合があってその影響で当然なものとして自身の子どもにもしてしまうケース
助けてくれる親戚・知り合いがいない
育児をしている時にパートナーは育児に関心を持たないことやそうした中助けてくれる周りの人がいないことによりストレスが溜まってしまい虐待をしてしまうケース
子どもの存在が意に沿わない
望んで産んだ子どもではないことや育てにくい子どもなどが理由で育児を放棄・虐待をするケース
また、期待通りではない場合に手をあげたり罵声を浴びせる。
子どもに依存し、満足を求める
依存しすぎて、満足行かなかった場合に虐待をするケース
また、子どもに弟や妹の面倒を見させることがあります。
これは長男や長女が愛されていないと言う感情が起きる原因でもあり、今後の生き方に大きく影響を与えます。
夫からDVを受けている
同じ親であり通常ならば一番の相談相手・助けてくれる相手である夫にDVを受けることのストレス、また育児によるストレスが原因となり虐待が発生するケース


・虐待によって子どもに及ぼす影響とは?

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虐待によって正常に成長せず、暴力による身体的障害を持ったり、発達障害・学習障害を持つきっかけにもなります。体罰によって前頭葉の大部分を占める「前頭前野」の容積が19.1%も減少してしまいます。

「前頭前野」とは、考える・記憶する・感情をコントロールするという人間が動物よりも優れており、人間らしく生きる上で必要な存在です。
「前頭前野」の衰えは、記憶力の低下やキレやすい性格になるなどの影響に繋がります。体罰だけではなく、言葉の暴力によって声や音を知覚する脳部位である「聴覚野」が変形してしまいます。

虐待されたというトラウマを思い出し、情緒不安定・解離状態など精神に影響を及ぼすこともあります。感情や精神面に影響を与え、行動や対人関係を持つ時に大きく影響を与えます。
それは予想以上のものが多く、たとえ小さな虐待で有ろうとも大きな影響に変わります。


どうすれば虐待は無くなるのか?

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・パートナー同士助け合う。
まずはパートナーがお互いに気にし合うのが大切といえるでしょう。
パートナーからのDVが原因で虐待になることが多いです。なので、パートナーにすべきなのかをよく考えてからパートナーにすること。
パートナーになったのならば全力でパートナーを愛し尊重し、日頃から話をする機会を設けること。

・周りの人に協力を求める
DVや家庭崩壊から始まる虐待が多いです。DVをする人をパートナーにしない事・DVをしてくるパートナーから逃げるのが一番良いのですが、DVによる「恐怖」や金銭的問題で現実そう簡単にいくわけではありません。
そういった場合は、周りの人や市役所をしましょう!
また、周りの人は子育てを頑張っている親御さんを褒めたり、労ったりしていつでも支えられる体制を作ってあげましょう!
また、全国的に虐待防止活動を行なっているオレンジリボン運動というNPO法人があります。他にも活動している団体もあるので、ググってみてください!
オレンジリボン運動:http://www.orangeribbon.jp/
・子どもの立場になって考えてみる
子どもも当然に人間なので、喜怒哀楽の感情があって自分のしたい事がたくさんあります。子どもを1人の人間として見てあげましょう。また、話すときに子どもと同じ高さの目線で話すことによって威圧的ではなく対等に会話できます。対等であるため子どもは聞き入れやすくなります。
・怒り方を考えてみる
子どもから見てその怒り方は良いのか、言い回しは子どもが傷つかないかを考え発言や説教をしましょう。「これはダメ!」「それは違う!」など否定的な言い方をするよりも「こうした方がいいよ」など子どもの行動を肯定し行動を変えるような優しい言葉を使う事で、子どもは自分の意見を肯定されたと思い、別の意見の場合でもすんなり受け入れてくれます。口調は、大きな声で怒鳴るのではなく優しい声で諭すように教えてあげましょう。
親が見本を示し、子どもが出来ない時は、出来なかった理由を教える(一緒に考えてあげる)事によって、親子の信頼関係を築きつつ子どもの考える能力が上がり、何故できなかったのか子ども自身も納得できます。
・子どもの考えを肯定する
思い通りに育たないことがほとんどです。しかし、子どもも自分なりの考え方を持って行動していて成長しています。子どもが何かに行き詰っているときに手を差し伸べるようにしましょう。また、質問を投げかけて、人が考えている時は答えを自ら言うまで待って見ましょう!
・出産に対して深く考える
命を産むことは決して簡単な事ではなく、出産時に命を落とす場合もあり、リスクが必ずついて回ります。また、出産した後は赤の他人の可愛い子どもが産まれるのではなく、自分自身の子どもが産まれるのです。自分自身の子は自分で守り育てるという気持ちが必要です。赤ちゃんが泣き止まないで睡眠不足になったり、物を壊したりしてイライラすることもあるでしょう。なので、生半可な気持ちで出産することは子ども側も出産する側も幸せになれないので、出産すると決めたからには絶対に守り育てるという気概を持ちましょう。


私たちが出来ること

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近所に小さい子どもがいる方も多いと思います。
その時に「子どもが虐待されているかも?」と思った場合にどうすれば良いのか分からなくて対応しない方もいます。
「他の誰かが連絡してくれるだろう。」と自らは動かない。などが理由で動かないのは、誰のためにもなりません。
まず、「自分に何ができるか?」を考えましょう。
お住まいの区市町村が運営している子供家庭支援センター・児童相談所に連絡してください。相談するに際し、本当に虐待でない場合であっても報告者に責任を問われることはありません。
児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」へかけると、お住まいの地域の児童相談所に電話がつながります。匿名で無料で通話可能なので、気にせず電話してください。
親である方が出来ることは、子どもを1人の人間として尊重し、愛し、守り育てることと上記にあることだと僕は思います。


まとめ

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今回は、虐待について記事を書いてみました。
育児には、これといって正解はありません。子どもも色々な性格・考え方を持っており、様々な色を持っています。
金子みすゞさんの詩であるように

「みんなちがって、みんないい」

この事を忘れずに子ども自身も育てる側も伸び伸びと楽しめることが出来たら幸せですね!
言葉をズラズラと並べましたが、育児は簡単なものではないです。
生半可な気持ちでやるべきではないです。
最後まで育て守る覚悟がないなら無責任に子どもを産んで欲しくないというのが僕の気持ちです。
ですが、子どもを育てるということは生物としてこの上なく幸せなことだと僕は思います。

何か困ったら誰かに相談しましょう!
周りに誰もいないという方は、私に連絡していただければ、お力になります。
(Twitter・Facebookのご連絡で構いません。)


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