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シリコンバレーのスタートアップに1週間滞在して感じたこと

仕事の関係で5日間。グローバルで物凄い勢いで成長している、とあるスタートアップにお邪魔してきました。英語漬けでした。

実はアメリカに出張すること自体、なんやかんや社会人人生初めてでして、何より1週間いただけで英語が初級者から初中級者ぐらいまで上達した気がします。

結論から言うと、この1週間はここ数年の中でも一番といってもいいぐらい、とても素晴らしい1週間でして、せっかくなので業務内容と関係無い点で僕が感銘を受けた点をいくつか共有できればと思います。

1.みんなめちゃくちゃポジティブで笑顔でハキハキとしてる

とにかくみんな仕事に対して情熱を持っており、自信に満ちあふれている。かつ周囲を尊重しあっている。相槌は「Cool!」「Awesome!」「Perfect!」「Sweet!」など。会話や発言の一つ一つが前向きで淀みないし、「疲れたー」という言葉だとしても、笑顔で冗談めいた雰囲気を感じられる。自然と自分自身もやらないと、という気持ちが湧きモチベーションがぐんぐんと高まっていくのが分かります。

2.心に余裕がある

絶対的に忙しいんだろうけど、一切忙しさを感じさせない余裕感をみんな醸し出している。すごい会社や一人ひとりに余裕を感じる。わざわざ社外から来ている僕らに対しても「なんでも聞いて!」「なんでも教えるわ!」と、現場から偉い人まで関係なく、教育・情報共有に対しても凄い積極的だし、なんかもう社員全員、新卒育成人事みたいに感じました。ありがたいです。

3.全ての会議が楽しい

結果として、会議がとにかく楽しいです。アイスブレイクや時折交じる冗談も、とてもハッピーになります。結果的に積極的に発言しなくちゃ損、という気持ちが掻き立てられます。なんか全員がこう参加している感。まあ数字について語る感じの会議では無かったので、比較的ノンプレッシャーなものであったというのもありますが。

4.生産性が高い

今回は概ね9時始業~16時終業でやらせていただきました。一切無駄がなく濃密な一日×5日間。金曜日は毎週15時ぐらいからオフィスでお酒をあけて、卓球とかしながらみんなでワイワイ交流します。こんな働き方で、すごい利益を叩き出すわけですから、改めて「働き方とは・・・」と、考えさせられますね・・・

少し詳細話すと、分業がしっかりなされている組織構造だったり、社内で採用しているシステム(一部内製)が素晴らしかったり、雑務はアシスタントがいたり、ストレス要素を一切取っ払うためのコストをしっかり割いている印象です。この辺、日本だとみんなそれぐらいEXCELでも出来るだろ、だったり、ツールを入れるとしてどのぐらいのコスト改善が見込めるのかだったり、そのぐらいは全部自分でやって当たり前、雑務から覚えろ、だったり、そういったところの意識の差は大きいなと思いました。

どスタートアップならまだしも、200~300人規模の組織を束ねるのであれば、これぐらいの仕組みづくりはあって然るべきなのかと。

僕も、どちらかというと気合系の人材なので、そろそろ老害めいた発言しないように気をつけねばと。。

ちなみにデスクは全員分、ボタンひとつで上下昇降するデスクでした。。すごい。日本製品だとこれですかね。

5.有給の上限がない

これはPro/Conありますが、西海岸では結構増えてきているみたいですね。いくら休みとっても、個人の自由とのことです。上限(目安)が無い分、どれくらい休むべきか、の裁量も自分次第なので、逆に休みづらくなる可能性もありますが、とにかく結果主義の世界。働き方はフリーダム。

6.最高の人と文化

ここまで説明してきて、上から下まで、「人」がとにかく素晴らしいのは、もう十分に伝わっているかと思いますが、そのベースとなる文化、会社のコアバリューも、僕は素晴らしいと思いました。

ポジティブ、とか行動者であれ、とかイノベーションがうんたら、とかはまあよくあると思うのですが、まず第一に「謙虚にリードしろ」から始まり、最後に「感謝を忘れずに」で締めくくるところに、この会社の真髄を見ました。上に行けば行くほど謙虚で低姿勢で、威圧とかルールでがんじがらめではなく、部下の言うことをよく聞いて取り入れる。

職場の選定基準や、働く喜びの一つに「人」を挙げる人は多いですが、ここは間違いなく、この会社や会社で働く人達みんなの為に働きたいと心より思える会社の一つでした。


総括すると

いいことばっか書きましたが、こういった会社が成立するのには、一つ、いつでも簡単にクビが切れる/切られるし、逆に人材確保のための競争環境も激しく、それはそれで、僕はすごい健全だと思うわけです。

すっげー、学びになったし、めっちゃ楽しかったし、送り出してくださった我が社にも受け入れてくれた会社にも感謝です。出張の内容自体はここでは控えますが、もちろん実務に反映させるためのものですので、しっかりと成果で恩返しできればと思います。

いつも読んでいただいてありがとうございます。サポートいただいた金額は、常日頃の感謝を込めて妻への労いに使用させていただきます。