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【死海文書】セティエンは本当にシャビへの「繋ぎ」として機能しているのか。

セティエン体制が発表されて会見を行ってから、客観的に怒涛の2ヶ月だったと言っていい。

冬の新戦力獲得無し、デンベレ・メディカルの機能不全、SNS心象操作と攻撃、国王杯脱落、クラシコ敗戦。

なんだかんだ首位だが、チームの疲労感はもう誤魔化しようがなかった。

暗黒期を経験している古参からすれば、1位の時点で「深淵はこんなもんじゃない」感があるのではなかろうか。

自分も何となくそれに救われている気もするが、多くのファンがMSNないしペップ時代など黄金期を想起しなければやっていけない空気もある。

この過渡期にファジーな経営陣は「プレースタイルを黄金期に戻す」を建前として高らかに掲げ、シャビへの「繋ぎ」に入れてきた説もありながらセティエンを監督に据えた。重ね重ね、こんなタイミングで就任していただいたことに感謝しかない。

クライフ主義への原点回帰をプロパガンダとして、選挙戦までに票が集まればフロントは御の字だったろう。

仮に政権上の引継ぎをシームレスに行うためであっても、戦術面での繋ぎとしてセティエンが機能していることが前提になる。結果もそうだが過程が重要だ。

この2か月試合を観て感じた。果たして彼は本当に「繋ぎ」だろうか。

超長文になるが、ここまでのバルセロナで腑に落ちない・何かがおかしいと感じている部分について、前編は得点と失点に絡めたある仮説を立てつつ、定量的に突っ込んでいきたい。

①ゴール直結度は改善傾向…のはず

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