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花粉を自ら吸いこみに行った結果

皆さん、スギ花粉の調子はいかがでしょうか。私は3年ほど前に花粉症を発症したので、今の季節はしんどくてたまりません。

特に目の痒さは止まらず、指の第二関節で目頭をグリグリかきまくっています。おかげで、最近は目が腫れぼったい。見えない粒子にここまで完敗だと悲しくなりますね。

それに加えて、花粉が飛び交う時期になると昨年の後悔を思い出さずにはいられません。あれは、今の家に引っ越す前のこと。

その頃の我が家のブームは、運動不足解消でした。ウォーキングやランニング、ヨガなど色々と試している中で、これ効果高そうじゃない?と出会ったのが「縄跳び」

早速、駅近の百均で縄跳び1つを購入し、休みの日にやろうねとナマズ(=旦那)と約束します。時間があると、YouTubeで縄跳びエクササイズを検索しました。

運よく、平日休みが重なり、朝から縄跳び片手に外へ飛び出します。どこでやる?と散歩しかけたところで、家の付近にある公園でいいか、と真っ直ぐそちらへ向かいました。

ちょうどいいところに、広場のようなスペースを発見します。舞台のように一段上がっており、円柱が舞台の周りを囲んでいました。まるで西洋建築のようです。

あそこいいじゃん!と2人で歩きながらも、目にとまっていたのは周辺に生えまくる杉の木。あれはマズイね…と絶対に近寄ってはいけない敵を見つけたのにも関わらず、歩みを止めませんでした。

「平日休み」「快晴」「新しい挑戦」の3コンボが、私たちの思考をおかしくしてしまったのかもしれません。

しかも、地面から足を離して跳ぶ行為など久しくしていないのに、いきなり「前飛び50回×5セット=計250回」のエクササイズメニューを実行。

一つの縄跳びを代わる代わる使い、相手が50回飛んでいる最中は休憩をします。

しんどい、しんどすぎる。マスクなんてしていられません。身体が、なぜ急にいつもと違うことしてるの!?とびっくりしているのを感じます。

ゼーゼー、ハーハー。大量の空気を吸い込まないと肺が苦しくて堪らない。もう無理…と思いながらも「前跳び50回×5セット」をきちんとこなした自分は、やはり真面目です。

はじめのエクササイズから身体が悲鳴をあげたので、250回以上は跳ぶことができず、そそくさと退散しました。しかし、身体の悲鳴は足腰の疲労では終わりません。

皆さんもお気づきかと思いますが、大量の杉の木に囲まれた広場で、マスクを外し深い呼吸をし続けた私たちは、強烈な量の花粉を摂取していました。

それは、もう信じられないくらいキツく、家に帰ってから花粉の症状がドバッと出始めます。空気清浄機に頑張ってもらっても、体内にすでに取り込んでしまった花粉は取り除けません。まさに自業自得ッ…!

花粉症による発熱とガラガラ声、噛んでも噛んでも止まらない鼻水を経験し、猛烈にあの日の出来事を反省しました。もちろん、ナマズも花粉でダウン。

家族や友人には、普段そんな突拍子もないことしないのに、珍しいねと笑われました。なぜ、自ら花粉の世界に飛び込んだのか。問うても問うても「なんだかあの場で縄跳びをしたかった」という解しか出ません。

やはり「平日休み」「快晴」「新しい挑戦」が私の頭をハイにし、無敵な気分にさせたのでしょう。全然無敵になれませんでしたが。

もうあんな思いはしたくない、とあれから一度も縄跳びをしていません。運動不足解消の道のりは、険しいなぁ。




前回の夫婦エッセイはこちらです。

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