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東京オリンピックは、終わってしまった。

私は今年の12月に30歳になる。

10歳や20歳になるときは何とも思わなかったし
ひとつ歳をとることは毎年経験するけれど
30歳は、なんだかおおごとに思える。

だって、孔子だってわざわざとりたてて
「三十にして立つ」なんて言うんだし。

東京でのオリンピック開催が決まったとき、
それは途方もない未来のことに思えた。

その頃には仕事にも経験と自信があるはずで、
恋をして結婚もしていたい。
もしかしたら子供もいるかもしれない。

そう思っていたのに、
思い描いていたのとは全然違っている。

とにかく、ぱっとしない。
何ができて、何がしたいかを
ちゃんと自信を持って言えないから、
いつももやもやしている。

いままで一緒にいた友人たちは
みんな何かしらの道を見つけているようで、
なんだか眩しく思える。

私だけ何者にもなれず
何も持たないままなんじゃないか、
そう思うと怖くなった。

もしかすると30歳を前にしたとき
みんな悩んでじたばたするから、
「三十にして立」てるのかもしれない。

ずっと先のことだと思っていた
東京オリンピックは終わってしまった。
この先どうするべきか答えはわからないけれど
あの時があったから、と思えるように
日々を過ごしたいと思う。

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