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【ショートエッセイ】果たして出会いと別れの数はイコールなのか

出会いの数だけ別れがあるって昔から言われる。
会社でも毎年新入社員がやって来るが、ひっそりと定年されて去っていく方もいる。
果たして出会いと別れはイコールなのか。

人の一生は生まれて両親、兄弟との出会いから始まる。
親戚も友達もそうだ。
やがて社会人となって家族の元から、生まれ育った場所から離れていけば、出会いと別れはイーブンだ。
出会いから始まって、後から別れが一気に押し寄せる。

しかしそれは別れと呼べるのだろうか。
生涯会えない訳ではない。
少し距離と時間を置いて、久しぶりに会えば話すことも考えることも変わって、同じ人でありながら新しい関係性が生まれる。
これも新たな出会いだ。

会社という組織で考えればどうだろうか。
職場は目まぐるしく人が入れ替わる。
挨拶をする程度の関係ならそれは除外して、共に仕事をした人とは少なからず絆が生まれる。
その人が転勤して出て行ったからと言って、その絆まで消滅することはない。
離れ離れになったところで、関係性はずっと続く。
少なくとも記憶から消されることはない。
これは別れなんかじゃない。

生きていく中で新たな出会いは多々ある。
しかし別れは死別したときだ。
決して出会いと別れはイコールじゃない、とぼくは思う。

ちなみに友達と喧嘩別れすることもあるけど、望んで別れるんだから、後ろ髪を引かれることもないよね。


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