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フローリングにも色々あるけど、どれがいいの?

住宅のリノベーションを行う際に、部屋のイメージの大部分を決めてしまうのが床。それ故、材料をどうするか悩む方も多い部分です。

一言で床材といってもフローリングやクッションフロア、塩ビシートなど種類は様々。そこで今回は、一番多く使用されていて馴染み深いフローリングについてお話します。

フローリングってどんなものがあるの??

フローリングとは、板張の床のこと。一般的に多くの住まいに使われています。これを大きく分類すると、単層フローリングと複層フローリングに分けられます。

とはいえ、言葉だけでは分かりづらいので、この2種類の特徴を説明します。

単層フローリングとは

無垢-821x616

単層フローリングとは、突き板と呼ばれる素材をもとにする構成層が1層のフローリングのことです。

住宅においては、主として無垢フローリングを指し原木を切断加工した、いわゆる「無垢材」を継いで用いるのが一般的です。

複層フローリングとは

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複層フローリングとは、1層以上の素材の表面に0.3~2mm程度の厚さの化粧加工用の木材を張ったものです。

複層フローリングは、さらに表面の仕上げの違いによって「化粧シート」「突き板」「挽き板」に分類されます。

種類が多くて
何をどう選べばいいのかわからない...

単層、複層、化粧シート仕上げ、突き板、挽き板...

専門用語が並んでしまいましたが、「結局のところ何を選べばいいかわからない!!」 となっちゃいますよね。

ということで、それぞれの長所と短所をズバリ。

①無垢(単層)フローリング

無垢の良さはやはり、木本来の素材の風合いを感じられて、経年変化が楽しめるところでしょう。

使えば使うほどに、アジが出てきて雰囲気が増します。デメリットとしては、メンテナンスが必要でお手入れが大変だったり、季節によって収縮し隙間が生じる事もあります。複合に比べると施工手間も含めて費用が上がる事も多いですね。

②化粧シート

清掃性が良い、キズが付きにくい等様々な性能のものがあり、品質や仕上がりが均一で施工性に優れています。

メーカー独自の技術開発により本来の素材に近い雰囲気を持つものも多く、石目模様や抽象柄を取り入れたものもありバリエーションが豊富です。一方で、木の質感は感じられず無垢と比べるとホンモノ感には欠けてしまいます。また、どうしても経年で劣化が生じるというデメリットがあります。

③突き板

表層部分は本物の木を使用しているので天然木の風合いが楽しめます。耐傷性や床暖房に対応している等機能性にも優れたものも多くあります。デメリットとしては、表面材の厚さが薄いため、深い傷がついた場合には下の基材が見えてしまう場合があります。

➃挽き板

突き板よりも表層の木を厚くしたもので、上からの見た目は、ほぼ無垢材と変わらないものもあります。無垢に比べると、反りがほとんどなく施工性もいいです。しかし、複合フローリングの中では高価で、商品によっては無垢フローリングより高くなるものもあります。

結局のところ

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【こんな方へおすすめ】
無垢・・・天然木の質感や風合が好きな方向け
化粧シート・・・清掃性(メンテナンス性)や価格を重視する方向け
突き板や挽き板・・・木の風合を残しつつも機能性のことも考慮したい方向け

リノベーションに正解はないので、それぞれのフローリングの特徴を知った上で自分がどこに重きをおくのかが選定する重要なポイントになってくるのです。

これもまた、リノベーションの楽しみの一つですね。


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