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L・D・K!3SLDK...ん!?「S」ってなんだ!?

A・B・C・D・E・F・G~♪ふんふんふんふん、ランランラン~♪♪

マンションでも戸建てでも、賃貸探しでも見かけるアルファベット。
間取りの表現として使われるLDKやDKなどは、よくご存知の方も多いでしょう。
しかし、たまに見かける「S」って表記。気になりませんか?

今回は、“何となく分かるようでわからない”そんな間取り表記についてご説明します。

まずは基本から

あの小さな間取り図の中で、ここはどんな部屋なのかを説明するには工夫が必要です。その為、アルファベットによる略語が使われるようになりました。

略語の中でも、よく耳にするアルファベットから早速みていきましょう。

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LDK
Living Dining Kitchen (リビング ダイニング キッチン)の頭文字で、主に食事をする時に使用するダイニングと調理をするキッチン・さらにはTVやソファーなどを置いたくつろぎの空間であるリビングまで繋がった広々とした空間を意味します。

住まいの中でもLDKを一番広くし、家族が集まりコミュニケーションを取りやすい空間として大事にされる方が多いですね。特に子育て世代の方は、必ずLDKを通って個室へ向かう間取りを好まれる方が増えています。

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【DK】
Dining Kitchen (ダイニング キッチン)の頭文字で、食堂を意味するダイニングと料理をする台所が一つの部屋となった空間を意味します。

来客時のキッチンの散らかりが気になるので、あえてリビングが別になったこちらのタイプを望まれる方もいらっしゃいます。

ちなみに

「DK」なのか「LDK」なのかは、部屋の使い方によって勝手に呼び方を決めちゃっていいの?なんて疑問が湧いてきますよね。

実は、最低限必要な部屋の広さの目安があります。
部屋数が1部屋の場合…  【DK】4.5帖以上 【LDK】8帖以上
部屋数が2部屋以上の場合…【DK】6帖以上  【LDK】10帖以上

※ただし、不動産会社によっては明確に判断されていないところもあるようなのでご注意ください。

それでは「S」の正体を発表します!

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最近よく耳にするようになった「S」という間取りの略語。
これは、Service room(サービスルーム)と呼ばれる空間の事です。

サービスルームは居室ではありません。
ざっくりいうと、部屋面積の 1/7  以上の採光が無くては居室には分類されません。間取り図などで、よく見かける”納戸”と呼ばれるものがこれにあたります。

また、このような空間にテレビ配線やクーラー穴などを設けると、居室使用目的だとみなされ建築許可が下りなくなってしまいますので注意が必要です。

しかし、その空間をどう使うかは住む人の自由です。あくまで建築基準法では”居室ではない”という事です。採光が取れないという事は、他の部屋にくらべて床面積が狭く、部屋の一角に設けられているという事もよくあります。

リノベーションやリフォームをする際に、「居室にするにはスペースが足りないけれど、ただの収納スペースにするのも勿体ない。」そんな空間があります。そんな時は、「S」スペースを検討してみるのも良いかもしれませんね。

まとめ

意味は何となく分かっていても、意外と細かな基準や目安となるものが決められていたりします。意味を知って改めてみてみると、見方が変わり意外な発見が出来る事もありますね。

今回の「S」という空間も、何となく狭い部屋かな?なんて思って見ていた間取り図。どの場所に設けられているのかを気にしてみるだけでも、見方がかわりませんか?

・LDKの一角にあれば、書斎や子供の遊び場に。
・廊下の奥にあればウォークインクローゼットに。
・玄関脇にあれば、バーべーキューなどのアウトドアグッズやベビーカー収納に。

ここで、1つおさらいです!
「この空間自体に、エアコンやTVを設置するのは難しい。」という事を忘れないようにしましょう。そこだけ注意すれば、住む人によって無限の使い方があります。ぜひ、「S」という空間を有効活用してみてはいかがでしょうか。

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