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#小説
作家・青山美智子さん。
今日も図書館へ向かう。近年電子書籍を利用していた私。紙の本もやっぱりいいな。久しぶりにハード・ソフトカバーの単行本を読みたくなった。
「タイトルや装丁が気に入った小説」
レコードのジャケ買いみたいな感じ。前知識無しで選ぶ。
自分の中の小さな決まり事。
いつものように「あ」のコーナーから見ていく。
何だろう? このタイトル?
『お探し物は図書室まで』
「図書室」の響きに懐かしさを感じる。装丁も
「ある微笑」 サガン著
フランソワーズ・サガンはフランスを代表する作家。
数ある中で最も好きな作品はサガン二番目の小説「ある微笑」。
主人公の女子大生ドミニックと妻帯者の中年男性リュックとの恋愛物語。
端的に言うとこの一言になる。
しかしそれだけでは片付かない何かがある。
サガンの詩的で知的な文章が小説に深みと彩りを与える。
主人公ドミニックとリュックの二人の共通点
。
それは「人生に倦怠している」