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「命」ってやつ

すずめの戸締まり、観てきました。
感想は上手く言葉に出来ないので、綴るのは映画を観て湧いた私の感情の殴り書きです。

生きるとか死ぬとか、それは全部運。
命とか人生っていうやつは、偶然の積み重なり。
つまり命ってやつはそれだけのものなんだ。

機能不全家庭で育ち、いじめを受け、誰にも助けて貰えないまま大人になった私の心には見えない傷が幾つも幾つも大量にある。
だから生きていくのが嫌で死にたくて堪らないって泣き叫ぶけど。

本当に、私の心にあるのは傷だけなんだろうか。
確かに愛された記憶や、大切にされた記憶はひとつもないのだろうか。

それが見つからないのは、見えないのは、うずくまって泣いている子どもの私の目の前が真っ暗だから。私の心が大人になれないまま、子どものまんま、ほっぽりだされてしまったからだ。

そんな私の心の芯を刺してきた映画がすずめの戸締まり。

思い出した。大切にされた記憶。
愛された記憶。

大事な物は、とっくに貰っていた。
とっくに持っていた。
それがたくさんの傷で、心の黒いどろどろで見えなくなっていた。

22歳の私はまだまだ子どもで、だけど大人で。
だから、大事にされた記憶を、見えなくなってしまった大切な物を。
少しずつ見詰めるようにして、今ある大切な物をなくさないようにして。
誰かを、自分を大切にしてくれる人を、大切にするために、
自分自身を大切にして、まずはそうやって一歩、進んでみようと思う。

大丈夫だよ、私。
今は真っ暗でも、どこかに光指す扉はあるはずだから。
思うままに生きて良いんだよ。
今は登れない壁は、今は遠回りして、逃げたっていい。
いつか運がめぐって、大切な人と、その扉の先で生きていけるから。
大丈夫だよ、大丈夫。不安にならなくて良いんだよ。
真っ暗闇で、辛くて、苦しくて、ただただ死にたくて仕方ないときも。
楽しくて、涙がでるほど笑って、生きてて良かったって思えるときも。
全部全部運が運んで、偶然の中でやってくるものだから。

思うままに、前を向いて、
今を生きていこう。

命ってやつは、そういうものなんだよ。
きっと。

ありがとう、すずめ。


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