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声と心は連動している

私が心弱くなってしまう時は、

歌が歌えないときだ。

なぜかはわからないけれど、

風邪をひいたり、調子が悪くて歌えない日が続くと、

変に小心者になる。



声の調子が今一つだと、声を発するのが嫌になり、

無口になる。

必要最低限しか言葉を発しなくなり、

その声もぼそぼそ声だ。

息が声帯の下で止まり、上に抜けない。

声帯自体も重くなるので、コントロールが効かなくなる。



人間、言葉を発しないと、心に良くないらしい。

それを自覚しているので、

調子の悪い時は無理をせずに、その時が過ぎるのを待つ。



逆に、声が良い時は、何でも順調。

順調でなくても、「大丈夫!いいね!」と

勝手に前向きな気持ちがこみ上げる。

自分の声に酔うということはなくて、

単純に、歌うということに集中できる瞬間が好きなのだ。

体を使い、ほどよく頭も使い、

息で声帯を振動させる。

ぴったりくると、何もしていない心地よさがそこにある。


声って面白い。

なかなか心地よく歌えるところにたどり着けなくて、

モヤモヤする日々が10年以上続いたが、

自分の心とともに声も発声も落ち着いてきた。

戦ってきたからこそ、今では、

声は私の中で大きなバロメーターになっている。

自分の勉強してきた声のことも、

少しずつ書いていけたらいいなと思った。



※ 今日のYouTube投稿は、『星明りのワルツ』です。
  軽快な、踊りだしたくなる、そんな曲です。


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