ムーンビーチ

「誰か」「何か」になろうとするのではなく「提供できること」を探す

カウンセリングをしていて、時々テーマとして出てくるのが

「専門性を身に付けて活躍していきたい」「ある分野に特化した専門性を身に付けたい」という話。

その「専門性」は、クライエントが「今持っていない」ことについて言っていることが多いのです。

「今持っていない」から「身に付けたい」とおっしゃるのですが、こういう時は「誰かになりたい」「何かになりたい」願望が強くて

「今持っているもの」を強みとして認識していない状態で「ある状態」の人に憧れて、そこに向かっていこうとします。

多くの場合、これは間違いです。

「今ある」ものに目をむけてそこを深めたり、広げたりしていくうちにどんどん「専門性」「差別化」に繋がっていくのに「今」を否定して「誰か」になろうとしても上手くいきません。

人は出来ることしか出来ないので、「今出来ること」の積み重ねが未来の強みや専門性に繋がるはずです。

その時に考えるべきことは、「あの人みたいになりたい」ということより「今の自分には、誰に何を提供できるのか」「どこで貢献できるのか」ということを真剣に考えることです。

「上手くいっている人」「あこがれの人」を参考にするのはいいことですが「その人になろうとすることではない」ということを忘れない方がいいですね。



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