見出し画像

プロジェクトマネージャー、プロジェクトクトリーダー

「マネジメント」という言葉は、「望ましい成果を実現するために自分に与えらえた資源を活用すること」くらいに理解しています。あちらを立てればこちらが立たぬような相反する複数の要素をやりくりしながら、成果を出すというニュアンスです。リーダーシップという言葉は、難しく私も説明ができせん。TEDのデレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」という動画があるのですが、いつもリーダーシップというとこの動画をイメージします。リーダーというためにはフォロワーが必要で、率先してムーブメントを作る人というイメージでしょうか。リーダーシップというのは職場の美化とか挨拶の励行というテーマでもよいし、そういう意味では新人であってもリーダーシップを発揮できると考えます。

IT企業やIT部門でいう「プロジェクトマネージャー」の責任は、逆説的ですが、プロジェクトのマネジメントではないと私は考えています。プロジェクトのマネジメントは、プロジェクトリーダーの責任だと思います。どういうことかというと、プロジェクトマネージャーは多くの場合、組織の幹部職で複数のプロジェクトを監督します。プロジェクトマネージャーの責任は、自分に与えられた組織のリソースを各プロジェクトにアサインし、定期的にプロジェクトリーダーの品質、コスト、納期(進捗)の報告を受けて、プロジェクトリーダーに指示を出します。要はプロジェクトマネージャはあくまでも組織の幹部職で、組織のマネジメントをしています。組織のメンバー、予算、時間などのリソースをやりくりをして、組織の目標を達成します。
では、プロジェクトのマネジメントをして、プロジェクトを成功に導くのはだれの責任かというと、それはプロジェクトリーダーだと私は考えます。プロジェクトリーダーは、プロジェクトマネージャーからプロジェクトメンバー、利用できる外部ベンダー、与えられた時間や予算を活用して、品質、コスト、納期というプロジェクトの目的を達成する責任を負っています。品質、コスト、納期もあちらを立てればこちらが立たぬような相反する複数の要素であるということはプロジェクトを経験した方ならば理解しやすいでしょう。この3つの要素は並列ではなく、品質こそが本質だと私は考えていますが、この点は異論はたくさんあるでしょう。

新人であってもマネジメントはしていて、例えば今日中にやる仕事があったとして、自分の時間の使い方は自分でマネジメントする必要があります。

プロジェクトについて少し説明します。プロジェクトは、定型的な業務ではなく、期限、品質等の目標がある業務です。システム開発、システム導入はそれぞれプロジェクトになります。導入後のシステムの運用、保守等はプロジェクトには通常なりません。但し、「2023年度システム運用、保守」として無理やり期限を設定してプロジェクト化することも現場ではよくあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?