りんじぃ

創薬のITエンジニア。趣味は資産運用、ゲーム。

りんじぃ

創薬のITエンジニア。趣味は資産運用、ゲーム。

最近の記事

データレイクの活用について考えたこと

以前、データベースとデータウェアハウスについて記事を書きましたが、今回はデータレイクについて最近業界内で話題になっているITベンダーについて調べたので、そのことを書きます。 まず、データベースというのは特殊なデータセット(ファイル)のことを言います。複数人が同時にアクセスするデータセットのアクセスをコントロールして、データの一貫性を確保するシステムをデータベース管理システムと一般に呼びますが、このデータベース管理システムによって管理されたデータセットをデータベースと定義されて

    • データベースの教材

      ここ何回か教材を紹介していますが、IPAがデータベース入門資料を公開しています。データベースの目的は、「読み取り一貫性」にあると私は考えています。 また、「時系列」であったり、「更新しない」であったりいくつかの特徴を持つ特殊な形のデータベースをデータウェアハウスと呼ぶことがあります。データウェアハウスについても学ぶと将来役立つと思います。

      • 創薬基礎研究 システム担当者向け研修資料

        創薬基礎研究を担当するシステムエンジニアは、学ぶことが多いのですが、なかなか研修資料がありません。下記の教育資料はよくできているので、よく参考にさせていただいています。 wikipediaの下記のようなページもよく読みました。

        • 「情報II」 教員研修教材

          高校の教育向けの研修資料がよくできていると話題になたので、見てみました。情報IIというのは選択科目のようです。情報Iが必修。 見てみると、「データサイエンス」という項目があって、重回帰分析やクラスタリングなど含まれているので、高度な内容を勉強するんだなと驚きました。無料なので、ぜひ見てみください。 企業の創薬研究ラボの入社する若い研究者は、ITに強い研究者が多いので、会社が提供する仕組み(例えば、上記のクラスタリングロジック)に満足せず、個人でクラスタリングロジックを実装

        データレイクの活用について考えたこと

          簿記の学習教材について

          いくつかの資格を同時に学習しています。その中で、「財務・会計」分野の学習の一環で、CPA会計学院という組織の教材を利用して簿記3級、2級の学習をしています。講義の動画も、教材、問題集も無料で提供されています。個人情報の提供は求められました。 なぜ、無料で質の高いサービス提供が受けられるのかなと考えながら、サービスを受けていました。質が高いと感じる点は、簿記というと、訳も分からず覚えるイメージがありますが、その点を丁寧に講師が説明してくれました。 少し説明すると、土地・建物の売

          簿記の学習教材について

          経営戦略論におけるフレームワークを活用する力

          中小企業診断士のテキストを買って、経営戦略論から学び始めています。SWOT分析、PEST分析、3C分析、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)、VRIO分析等を学びました。難しいなと思うのは、フレームワークというのは判断枠組みであって、その枠組みを使いこなすには個人の力が必要だということです。 私が新人SEとして、日本を代表する国立病院に配属(派遣というべきでしょうか)された時に最初に責任者からの指示が川喜田二郎「発想法」、「続・発想法」を読むことでした。後から分

          経営戦略論におけるフレームワークを活用する力

          キャリアと資格について

          ビジネスマンとしてキャリアの中で、資格の勉強をしたことがほとんどなく、実施なくて困ったことはありませんでした。また、資格の勉強というよりも、経験こそが成長の源泉であると考えていました。 もちろん初めて、経験する業務については机上での勉強が必要だったので、電子カルテの開発をするときには診療や看護に関する医療従事者向けのテキストを読みました。EDCやCDISCの開発をするときにはGAMP、CDASH、SDTM、ADAM等のテキストを読みました。創薬のITを担当する場合、バイオテク

          キャリアと資格について

          ITガバナンス、マネジメント、コントロール

          ITガバナンスという用語は、理解が難しい用語の1つだと思います。以下のように順番に考えると理解しやすいと思っています。 個人の幸福が社会にって最も重要である点は異論はないでしょう(憲法の話)。 民法という法律は、社会のため、人の集団に対して法人という制度を設けて、法律上の保護を与えました(民法の話)。 会社(企業)も法人の中の1つの種類(営利社団法人)です。社会からは会社(企業)の健全な発展が求められている。健全という観点で、商法、会社法は会社(企業)を規定しています(商法

          ITガバナンス、マネジメント、コントロール

          がんの全ゲノム解析に関する研修資料

          公的機関の情報発信には日々目を光らせています。我々医薬業界のIT担当者であれば、厚生労働省やPMDAのニュースは毎日チェックするべきだと考えています。 最近、びっくりするニュースがありました。がんのゲノム解析の研修資料が公開されているのですが、レベル高すぎると思います。いかがでしょうか。私も国の実証実験に参加し、報告書を作ったことはありますが、このような資料はあまり見たことがありません。 医薬業界のITエンジニアであれば、理解できなくともよいので、目を通しておいて損はありませ

          がんの全ゲノム解析に関する研修資料

          標準業務手順書の作成

          標準業務手順書(SOP)の作成という業務を担当することはあまりないと思います。というのも、SOPは通常は業務担当者に作成する権限はありません。もし、手順書を作ったとしたら、それは基本的には内規という扱いになります。内規に逸脱したとしても、逸脱管理の対象とはなりません。逆に、SOPに違反した場合は、逸脱管理のSOPに従って会社に報告し、是正措置・予防措置を実施することになると思います。 ITの分野では、システム開発SOP、コンピュータ化システムバリデーションSOP、コンピュータ

          標準業務手順書の作成

          プロジェクトマネージャー、プロジェクトクトリーダー

          「マネジメント」という言葉は、「望ましい成果を実現するために自分に与えらえた資源を活用すること」くらいに理解しています。あちらを立てればこちらが立たぬような相反する複数の要素をやりくりしながら、成果を出すというニュアンスです。リーダーシップという言葉は、難しく私も説明ができせん。TEDのデレク・シヴァーズ 「社会運動はどうやって起こすか」という動画があるのですが、いつもリーダーシップというとこの動画をイメージします。リーダーというためにはフォロワーが必要で、率先してムーブメン

          プロジェクトマネージャー、プロジェクトクトリーダー

          システム監査、マネジメント、コントロール、リーダーシップ

          前の記事で、「監査」の話がありました。システム監査は、「コンピュータシステムに関連するリスクに対するコントロールを評価すること」くらいに理解するとよいでしょう。「システム」という言葉はマネジメントシステムのようなコンピュータシステムとは異なる概念を指すこともある要注意の言葉です。また、「コントロール」という言葉も日本語に訳すると「管理」なのですが、この「管理」という言葉は「コントロール」と「マネジメント」というニュアンスが異なる言葉を含む概念なので、この点も要注意だと思ってい

          システム監査、マネジメント、コントロール、リーダーシップ

          コンピュータシステムの品質管理、品質保証

          品質管理(Quality Control)とは、「品質を向上するための活動」を指します。品質保証(Quality Assurance)は、「保証を証明する活動」を指します。 コンピュータシステムの場合、QCは主にテスト(開発した側が実施するテスト)、ユーザ受入テスト(導入する側が実施するテスト)、ドキュメントのレビュー、担当者の教育などの活動が含まれます。QCはテスト専門の会社最近増えてアウトソースもできますが、自分達で実施することが基本です。他人に任せることはできません。自

          コンピュータシステムの品質管理、品質保証

          ITエンジニアにとっての文書管理

          要求仕様書、プロジェクト計画書、機能仕様書、テスト仕様書、環境構築手順書兼チェックリスト、プロジェクト報告書等の「文書」をITプロジェクトに参加すると作成すると思います。一方で、テスト結果等の「記録」も作成します。 「文書」という概念も様々な考え方がありますが、基本的には「人の意思を書き記したもの」と考えれば問題ないでしょう。「記録」は「事実を書き記したもの」と考えます。文書は、文書管理をする必要があって、ほとんどの会社には文書管理規定のような文書があって、文書毎に誰がドラフ

          ITエンジニアにとっての文書管理

          人生哲学、時間、お金の問題

          私は例えば、「情報とは」、「データとは」、「データベースとは」、「データウェアハウスとは」、というような抽象的な議論を学術的に追及することはビジネスの場ではほんとど意味がないと考えます。意味がないということは、メリットがないということです。ビジネスにおけるメリットとは、売上が上がったり、利益が大きくなったり、会社や自分の評判がよくなったりとうことです。従って、抽象的な議論というのは異論はあるだろうけど、自分はこう考えるという一応の結論さえ持っていれば充分ではにかと考えます。

          人生哲学、時間、お金の問題

          法学部の学生はSEに向いています

          ※うまくまとっているか自信がありません。独り言です。師匠から学んだことを次の世代に伝えられず、キャリアが終わりそうなので、次の世代に伝えたいことを記事を書いています。 前々回の話で触れましたが、コンピュータシステムの要件定義をするための重要な要素スキルが「抽象化」であると考えています。法学部出身のエンジニアはこの「抽象化」が得意な学生が多いので、実は有利ではないかと私は考えています。 例えば、法学の中には法哲学という分野があって、憲法、民法、刑法等の各法典ではなく、「そも

          法学部の学生はSEに向いています