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「漢方小説」の私情しかない感想

「漢方小説」中島たい子さんの小説です。
夜中。いまだに片付いてない段ボールの中から、この本を見つけた。
SNSのキラキラにジリジリ焼かれて、気が弱っていたので手に取った。
無意識のうちに必要な情報を得ようとしてるのか、活字がどんどん目の奥に吸い込まれた。性能の良い掃除機のように吸い込み、夜中のうちに読み終えてしまった。簡単にまとめると、
ストレスに弱い主人公が漢方医学によって元気を取り戻していく話です。

⚠︎ここからネタバレ満載です⚠︎


「精神があさっての方向に向いてる」ってわたしじゃん。でも思った。
あさってを見てるから現実をやれているわけで、今の自分が今日を直視したら生きていられないわけです。時には夢想も必要。
昔から病んでるという主人公が、笑顔が素敵な医師にうっとりするところも自分みたいだなぁと思っていたけど、わたしには風邪で臥せってても見舞いに来てくれるような異性はいないし、毎回集まるような仲間?もない。
(でも気心知れた友人がいてくれて幸せ者だと思う。)
なんだなんだ、この主人公はずっと頑張ってるじゃん、仕事もしてて車も持てるだけ働いてて友達もいて...好いてくれる異性もいて...と泣くような本じゃないのに思わず涙が出そうになった。結局、ラブロマンスで終わらなかったので涙は引っ込んだ。ありがとう。

女のカサカサしたものについて

婦人科系の不調とかカサカサしたものは、前職の先輩日く「男ができたら大抵治る」らしいし、この本でも「結局男だ」と言ってた。なんかもうそんな気がするけど、むしょうに腹が立つので両性具有の生物に今からでもなれないだろうかと、読みながら思っていた。なんで性別は2つになったんだ。
両性具有タイプも作ってくれたらよかったのに。
んで結婚とかするときになんかの生物みたいに性別が変わるような仕様にしてくれたらよかったんだ。

諦めて適当に結婚したらいいらしい。(できるもんならそうしたいわ??)
小説の話とは違うけど、新卒の就活の時も、好きな人事担当で志望企業決めてたし、1社目のいつもダルそうな関西弁の先輩に、メイク変えた?とか言われただけでときめいてしまったり(運転がうまかったから?)。
チョロいな〜チョロすぎる、と。
どうでもいいけど甘酸っぱくもない昔のことを思い出してしまった。

(脱線)


女のカサカサについては、向田邦子原作の「阿修羅のごとく」が印象的でした。映画がすごく面白くて大好きでした。踵ね。踵が大事ですね。

まとめ


つまりなんの話かわからないけど、

  • ずーっと積読だった本を勢いで読めてよかった

  • やっぱ漢方とか陰陽五行とかそういうの好きだかも

  • がんぼれることからがんばろうと。

  • 主人公は31歳で病んだりげっそりしたりしててとてもよかった。(おい)

最終的に男とくっつかないところもとても精神的に助かった。

この本はとても良い本でした。おしまい。

追記。(ど偏見)


男っ気のない女性は、カサカサと乾燥気味になり、
女っ気のない男性は、脂ギッシュになる、そして頭皮が薄めな気がする。(ど偏見だから怒らないでね)
カサカサとしていた女の人が、男ができたら徐々に元気になっていって
エネルギッシュになった。よく聞きません?
互いを補う的な何かあるんだろうなー。
誰かから必要とされたい時もあるのであった。
どこかの誰かから認識されることで生きるのも悪くないと思えることもあるのであった。
なんか人間って簡単で面白いよなぁと思った。自分だってそうなんだ。
ああ両性具有になりたい。(嘘です。)

ここまで読んでくださりありがとうございました。

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