見出し画像

【日本の会社】日本の会社についてまとめてみました(外国人向け)

【日本の会社】日本の会社についてまとめてみました

[先輩・後輩という考え方]

外国人の方の多くは、戸惑われることだと思いますが、日本では、先輩・後輩という考え方があります。一般的には、年齢が上の方、先に組織に入った人を先輩と呼びます。

 会社でも同じように、先に入社した人が先輩、後に入社した人が後輩ということです。後輩は、先輩を敬う基本姿勢を持って接するというのが日本のスタイルです。言葉づかいも、後輩は、先輩や年上の人に対して敬語を使うことが多いです。ただし会社によっては、先輩、後輩などの関係なく、すべて敬語を使う会社もあります。その会社のスタイルに合わせるようにしましょう。敬語は、先輩・後輩だけではなく、取引先との商談などでも重要になりますので少しずつ勉強しましょう。

 会社の場合、もう一つ先輩・後輩の重要な考え方があります。出身大学が同じ、先輩・後輩ということです。同じ大学出身ということでの、強い仲間意識を持つケースもあります。同じ大学の先輩が、後輩の面倒をよく見てくれたりするわけです。後輩も尊敬の念をもって先輩に接しなければならないのです。

[飲みにケーションの必要性]

よく使われる言葉に、“飲みにケーション”という(言葉・考え方)ものがあります。仕事が終わった後に、会社の仲間でお酒を飲む機会をもつのです。

 お酒を酌み交わすことで仲間意識を高め、効率よい仕事をしようと考えるのです。歓迎会、送別会(仲間を迎えた時、仲間を送り出すとき)などは、ほとんどの会社で行われます。同じ会社の社員の仲間意識が大きいのが、日本の会社の特徴ともいえます。

 必ず参加しないといけないわけではありませんが、参加しておけばいろんな場面で助けてもらえるかもしれません。とくに予定がない場合などは、参加しておいたほうがよいかもしれませんね。

[長期休暇は取りづらい傾向にある]

もちろん会社によって大きく違うのですが、一般的に日本の会社では、数週間以上の長期休暇は取りづらい傾向にあります。

 家庭の大事な用事があるのであれば別ですが、バカンスとして長期の休暇をとるのは、周りからあまり良い目では見られないかもしれません。

 日本社会は、昭和の高度成長期から目覚ましい発展を遂げ、先進国となった歴史があります。とにかく休む暇もないくらいに一生懸命働いて、他の国に追いつけ追い越せという社会環境が、今の日本を創り上げてきたわけです。そのような社会の空気から、「ほかの人と同じように休んでいては追いつけないし、追い越せない」といった感覚が日本人を形成してきたとも言えるわけです。要するに、休むことに慣れていないし不安なのです。

 もちろん2、3日の休暇をとるのは、特に問題ありません。連休なども併せて1~2週間の休みをとることも、最近ではよくあることです。ただ、大企業と中小企業では、若干の感覚のずれがあるのは間違いありません。長期休暇の計画をたてる時は、同僚や友人などに確認してみましょう。

[会社での役職と呼び方]

日本の会社では、その方を役職(主任、係長、課長、次長、部長)役員(取締役、常務、専務、社長、会長)名で呼ぶことが多いです。

 その会社のスタイルによりますが、最近では役職名で呼ばず、全員“さん付け”で呼ぶ会社も増えてきています。呼び方のルールも、同僚などに確認しておきましょう。

 昔の風土が残っている企業だと、後輩、部下を呼び捨て(姓だけ呼ぶ)で呼んだりすることもあります。現代では、あまり良いことではないので、少なくなってきていると思われますが、まだまだ残る会社も多いでしょう。

[あいさつに厳しい]

日本は、礼儀を重んじる国で、会社や取引の現場でのあいさつは、とても大切です。人にあいさつをすることは常識で、これができなければ、個人や会社の評価を落とすことになります。取引先などでは、より丁寧なあいさつをする必要があります。

<挨拶の例>

初対面の場合 「はじめまして」「おせわになっております」「よろしくお願いします」

面識がある場合(朝)「おはようございます」 (昼)「こんにちは」 (夜)「こんばんは」  

久しぶりに会う場合「おひさしぶりです」 

部屋にはいるとき 「しつれいします」その場から去る時・かえる時「しつれいします」

[退職金がある会社が多い]

これまで日本の会社では、終身雇用や退職金制度など、安定した生活を目的とした制度がある会社が多かったのです。制度は会社によって異なりますが、3年以上勤務した社員には、退職金を支給する会社が多いようです。

 日本は、高度成長期時代から社員の処遇を手厚くしてきています。その中の仕組みの一つが退職金制度です。当然、会社によって条件は異なりますが、長く誠実に務めた社員に対しては、高額の退職金が支払われる場合も多くあります。一般の会社だけではなく、公務員も退職金があります。退職金とは別に、日本の年金制度もあり、退職後にはこの年金と退職金を使って老後の暮らしを営んでいきます。

 勤められる会社の退職金制度を、事前によく確認しておいた方が良いかもしれませんね。

[年功序列という考え方]

多少の違いはありますが、年齢による役職制限がある会社も少なくありません。何歳にならないとこの役職にはつけないといった制限です。

 実力だけあっても年齢が伴わないと役職につけないというものです。これは、日本特有の年齢を重ねるごとに知識・経験が増し実力がアップする、対外的にも信用がえられるのだという考え方がベースにあります。

 また、長く勤めているということは、会社に貢献しているし忠誠心があると評価されるのです。ただ、最近ではこのような年功序列の考え方や仕組みは、減少傾向にあります。

 やはり実力主義・成果主義を前面に出す会社が増えてきているのは、間違いありません。

[品質にこだわる]

日本は、すべてにおいて品質を重んじる国です。会社も、自社の商品やサービスの質にこだわりを持っています。会社だけではなく、社会全体がいい加減な商品やサービスを提供するのを極端に嫌うのです。社員一人一人の成果についても同様で、いくら早く仕事が終わっても、いい加減な部分が見つかると必ず指摘を受け、やり直しを命ぜられます。

 日本人そのものが、常に質の高いものを要求するし、妥協を許さない風土があるのです。だから “MADE IN JAPAN” が存在し、国力の源となってきたのです。

 日本の会社で仕事をする場合は、この品質へのこだわりを忘れず、常にベストを尽くす精神が求められます。「このくらいでいいだろう」という甘い考えが通用しないのが、日本の会社です。よく日本人は、優しいと言われることが多いですが、仕事についてはとても厳しいのが日本人でもあります。心して仕事に取り組むようにしましょう。

[時間に厳しい]

日本は、とにかく時間に厳しい社会です。会社でも学校でも時間に厳しいのです。

 いろんな場面で、時間に遅れただけで問題になります。会社で出勤時刻に遅れると遅刻という扱いになります。1秒でも遅れると遅刻とみなされるのです。遅刻が度重なると、就業態度が不良とみなされ、ボーナス支給額や昇給、昇進に影響する場合がほとんどです。企業間の取引においても、信用を失墜させる一番の要因となります。要するに自分や会社の評価を下げる一番の要因となりますので注意が必要です。日本の社会は、時間に厳しいので会社の取引において時間を厳守できなければ、取引停止になることも珍しいことではないのです。もちろん、正当な理由がある場合は別です。ただ、遅れることが明らかな場合は、事前に先方に連絡を入れるのが常識とされています。

※もし木々の内容を気に入っていただけたら、フォロー、シェアーをお願いします。

#JAPAN #TOKYO#日本#日本人#会社#仕事#外国人#マナー#常識


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?