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少しずつ卒業

長女のボーイフレンドとの初対面のお食事会。

もう長女は私達よりも、その人といる方が自然な様子。

待ち合わせはお店で、二人でやってきた。
そして食事が終わると、二人で街中に旅立っていった。

もう違う家族みたい、そう思った。

安心した。
一つ一つ卒業していく。

今まで育てさせてくれてありがとう。
かわいさを一杯一杯満喫させてくれてありがとう。

本当に不思議。
自分から生まれてきたのに。
最初は自分の細胞から分裂していったはずなのに。

親としてのまた新たな発見。
そして、一人の人間としての自立。

いずれ下の子たちもこんな風に巣立っていく日が来るんだろうな。

一つ一つ練習。いつまでも練習。
卒業は、何度でも何度でもきっと訪れる。

このお食事会の前に夫と大喧嘩した。
もうあなたとはやっていけない、別れる。というところまで発展した朝の時間だった。ちょうどその朝近所の同年代の女性と話す機会があって、喧嘩の原因や経緯など話すと、「分かる!!!うちもそう。」と楽しく盛り上がれた。どこの家でも何かしらの衝突はあり、男の人というものは女の人とは違うある習性をもつものなんだなと、また私の視野は広がった。

家に帰って「もう行かない」という夫。
私はこれから子供たちがいなくなっていく時間、どう過ごしたいのか、どう最期を迎えていきたいのか、そのためにはどうありたいのか、だからこうしたいのだと、夫に話した。さっきはカッとなり過ぎて、言い過ぎたのはいけなかったし、あなたの価値観を踏みにじるような思いをぶつけたのは私が間違っていたといった上で。

そして結局は妹二人を含む4人家族総出でそのお食事会に参加することになった。

「問題は解決するために起きているのではなく、話し合うために起きている」

本の中の文言じゃなく、自分の実生活に腹落ちする文言として、私の心に刻まれた。

とにかく、無事に楽しい時間を過ごせてよかった。

お食事会の次の日、いつもとは何か違う気分で家事をしている私がいる。

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永遠に続くように見える今。それは確実に刻一刻と変わっていく。「家族」という形。それも刻一刻と変わり、その一刻一刻は決して決して当たり前じゃない。過ぎ去ってわかることがいっぱいあるけれど、その時その時を味わえる自分でありたいなと、楽しそうな、かわいい、サムネを選ばせていただきました。使用させていただきありがとうございます。
無邪気に遊んでいるウサギさんたち。去り行く兎年は最高でした。家族のおかげで、そして一生懸命時を刻もうと決めた自分自身のおかげで。そしてそんな私の基礎を作ってくれた元の家族のおかげで。
おかげで…はまだまだ続く(笑)
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