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Janis Joplinと私

まるねこさん@marunecoのこのtwitter投稿に私は動揺した。

以前、まるねこさんがこの映画が上映されることをtwitterで告知していたから、私は見に行こうと決めていた。ところが、あっという間の上映終了!!!

このtweetを見た瞬間に彼女が歌う”Get it while you can"が心の中に流れた。そして鳥肌が立った。

20代の頃に彼女が存在したことを初めて知り、彼女の歌をすべて聴いた。何曲か好きな曲があるが、この曲は歌詞がとっても心にしみた。

「知っているつもり」という著名人を紹介するドキュメンタリー番組で彼女の人生を知った。同窓会にひときわ目立つ派手ないでたちで乗り込んだのに、誰とも談笑できずに壁の花と化し、彼女の最初の笑顔が凍り付いて、行き場のない自分とただ向き合うしかない。ずっとそんな彼女を映し続けるカメラ。

その彼女の姿を決して他人事とは思えなかった。

彼女のパワフルな歌声に魅了され、多くの人がステージ上の彼女に賞賛の声を送るけれど、プライベートの彼女は、どれだけの孤独を感じていたのだろう。

彼女が27歳でその生涯を閉じたことを知り、まだその年齢に至っていなかった私は、もしかしたら、私も27歳で死ぬかも知れないと漠然と思っていた。(27歳で命を落とした著名人が他にも何人かいたので、、私には何か大きな壁のように感じられた)

そしてその歳を追い越したとき、ほっとしたような、まだ生きて、これから私は何をするんだろうというような、なんとも言えない複雑な気持ちを味わった。かなり昔のことだけど、今も鮮明にその感覚が私の中によみがえり、涙が自然に溢れてくる。

彼女は一体、どんな思いでその生命を終えていったんだろう?

以前、彼女の曲をピアノで弾きたいと思い、楽譜を手元に置いてあったが、ずっと手付かずだった。そのtweetと♬Get it while you can♬を感じて、即座に弾くことに決めた。

そしてその演奏を元にまるねこさんが歌ってくれた。

この演奏を聴いて、まるねこさんのパンチの効いた歌声に、一瞬口角が上がったが、その後涙が止まらなくなった。

きっときっとJanisは喜んでくれている、そう思った。

肉体が消えて魂が生き続ける、と考える人もいるし、肉体が消えたらそれで人生終わりと考える人もいる。

私の場合、多分、この感覚からは前者だなと思った。

Janis Joplin、まるねこさん、ありがとう。

今、私は二人ともを友人のように感じている。Janisもまるねこさんも、どちらもを同じように、という意味で。


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