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【映画感想文1】※ネタバレ注意※ 疲れた大人にこそ見てほしい!ココロに沁みる『ロボット・ドリームズ』

映画館の「近日公開予定作品」の案内を見てからずっと気になっていたこちらの作品。
先日ついに見ることができました!

ポスターのカラーやキャラクターに惹かれたのはもちろん、あらすじを読んですぐにこれは絶対刺さる…!と確信しました。

ネタバレの可能性もあるので、まだ見てない方はご注意ください⚠️

⚫︎あらすじ
舞台は80年代のニューヨーク。孤独で退屈な日々を送る主人公ドッグ。
そんな彼の日常を塗り替えたのは、テレビCMをきっかけにお迎えしたお友達ロボット。無邪気なロボットに翻弄されるドッグでしたが、2人はたくさんの楽しい時間を共有し、次第にかけがえのない存在になっていきます。
そんな2人が夏の終わりに訪れた海水浴場。そこで2人を待ち受けているのは…

涙なしでは見られない、切なくもあたたかい特別な作品です✨

セリフはほとんどありません。キャラクターの表情や音楽から感情を読み取る必要があるからこそ、心に直接響いてくるというか。
あっという間に作品の世界に引き込まれました。

具体的な言葉がないからこそ、見る人によっていろんな解釈ができるのも面白いです。映画館を出てから「あのシーンってさ!」とお友達と感想を言い合えるのも楽しみの一つだと思います^^

どのシーンもカラフルで可愛らしくて。
私の一番お気に入りは、ロボットが到着してワクワクしているドッグが尻尾を振るシーン。犬好きの私にとって、この描写はとても可愛いくて、思わず実家の愛犬たちのことを思い出しました🐶♡
それから2人が証明写真を撮るシーンも外せません。
自分の耳を持っておどけるドッグがなんともかわいい!そしてなかなかチートスの袋を開けられないドッグも愛おしいです🥰

他にも渡り鳥とロボットの交流や、ロボットが雪を食べるシーンなど。一つ一つの場面が輝いていて、まさに宝物みたいな映画だと思いました🎖️

そしてもちろん音楽も。本作品のテーマソングとも言えるアース•ウィンド&ファイアーの「September」。
誰もが一度は聞いたことがある名曲ですね✨
歌い出しの「Do you remember? The 21st night of September?」は、本作のポスターに書かれている「きみは覚えている?あの夏出会った日のことを」にもリンクし、ドッグの大好きな曲として作中に登場します。

実はこの曲、亡くなった私の父が好きだった曲で、父が亡くなってからも母がよく車でかけていた記憶があります。
父は幼い頃に亡くなったので、あまり父と過ごした記憶というものはありませんが、この曲を聞くといつも父を思い出し、私にとっても特別な曲の一つです✨

感傷に浸りながら家に帰り、改めてポスターを見ていると、2人の足元に映る影が反対の方向に向かって歩き出していることに気が付きました。
ロボットが信号待ちのドッグを呼び止めようとするも、信号が青に変わり、ドッグが歩き出す。
終盤のあのシーンを思い出しました。

結局2人が再会することはなく、それぞれ新しいパートナーと新しい生活を始めるわけですが、私はあの終わり方は綺麗で良かったなと思っています✨
あそこで会わなかったからこそ、綺麗なまま思い出として2人の中に残っていくというか。

実生活でもどうしても会いたかった人に再会したのに、会ってみるとなんだか思っていたのと違って、少し後悔するようなことってありますよね...笑
多くの場合、恋愛関係にあった2人に多いケースだと思うので、ドッグとロボの関係はそれとは少し違うかもしれません。(2人の間にあるのは愛情と考える方も多いですが、私は友情だと思っています!)でもあそこで再会しなかったからこそ、2人で過ごした時間はより美しい思い出になって2人の中に生き続けるんだろうなと思うんです。

もちろんドッグと新しい相棒のティン、ロボットとラスカルの4人で仲良くする未来も少し見てみたかったですけどね☺️

これは個人的な感想ですが、ロボットと出会う前のドッグは、毎日同じ冷凍食品を食べ、決まったルーティーンをこなし、これといった楽しみやトキメキもなく… まるで ”ロボット” みたいに無機質な毎日を過ごしていたと思うんです。ここからドッグを救い出してくれたのがロボットなわけですが、このドッグの姿につい自分を重ねてしまう。そんな大人も多いんじゃないかと思います。

人は誰しも1人では生きていけません。誰だってそばにいて支えてくれる存在、楽しい時間、悲しい時間を共有できる人が必要ですよね。
この映画を見て、そうした存在を見つけることが人生の一つの意味なのかもしれないと思いました。

パートナーや友人。そして家族。
いつの間にか当たり前の存在になり、そのありがたみを忘れてしまうこともあるけれど、改めていま自分のそばにいてくれる人を目一杯大事にしたい。
そんなふうに思わせてくれる作品でした。

・人生に少し疲れてしまった
・なんだか心にぽっかりと穴が空いている
・孤独を感じている
毎日一生懸命頑張っていて、少し疲れてしまった大人たちにぜひ見てもらいたい作品です。

『ロボット・ドリームズ』ぜひ劇場でお楽しみください♪


⚫︎ 私のお気に入りシーンの一つ、2人の証明写真ステッカーが公式サイトにて受注販売されるそうです!他にも可愛いグッズが準備されているようなので、手に入れたい方はぜひ下記ページ↓をチェックして見てください^^



⚫︎映画『ロボット・ドリームズ』公式サイト

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