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卒論執筆で疲れ切った女子大生が図書館の人の気遣いに心温まった話

昨日は、提出した卒論初稿が添削されて返却される日だった。

まあボロボロに赤ペンで訂正入ってましたよ!

やっぱり直で見ると落ち込むし、
ここから提出日まであと2週間で修正をしなきゃいけないという焦りもある。

先生には勝手に「出来る人」っていうラベルを貼られて、
勝手に「意外とヘンテコな文章書くのね(意訳)」と評価を下げられる。

私はもともと出来る人でもないし、変に期待しないで欲しい。

期待されればされるだけ、それ通りの活躍が出来なかった時に苦しむから。

自分の考え方の未熟さに嫌気がさしながらもやるしかないので、卒論で使う本を借りるために大学の図書館に行った。

私の心は疲れ切っていた。

この日は18:00閉館だったので、ギリギリまで作業してから本の貸し出し手続きをして、そのまま帰ろうと思っていた。

17:30にチャイムが鳴り、あと15分で本の貸し出しを終了する旨が放送された。

慌てた私は、借りたい本を探しに行った。

そして、足早に貸し出しカウンターに向かった。

同じようにカウンターに向かう子に抜かされて、しばらく列に並んでいた。

「お待たせしました。どうぞ。」

並んでいる私に気がついたのか、もう一つあるカウンターに職員の方が呼び込んでくれた。

貸し出しの本は全部で4冊。

「先週から、冬季休暇分の貸し出し期間なので、今日借りたものは1月までにご返却くださいね。」

普段は2週間ほどの貸し出し期間が、運良く伸びているらしい。ラッキー!

良いタイミングで借りられてよかった〜なんて思っていると、利用者カードを見て私が卒論執筆中の4年生であると分かった職員の方が、色々質問をしてくれた。

「卒論提出はいつ?」

「ずいぶん提出日早いのね。どこの学科?」

「体調は大丈夫?」

こんなに心から、一学生の一利用者である私に気遣いしてくれたのが本当にビックリした。

手続きを終え、本を手渡してくれるときにも

「体調と食事に気をつけて頑張ってね。」

と、声をかけてくれた。

本当に何気ない会話だったのかもしれないけど、今の私の心がじんわりと温かくなって幸せな気分になった。


私も、何気ない言葉で誰かを幸せに出来る人になりたいと思えた。



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