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使えるもので焚火をする知恵

【文字数:約1,000文字】

 先週は雨により予定が流れたので、リベンジとして週末キャンプに行ってきた。

 ヘッダー画像は炭を燃やしているところで、大きな塊に火が着いて火勢も強い状態だ。

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 以前に「#キャンプの楽しみ方」のお題にて、「捨てられる焚火台を使うという選択」という記事を投稿した。

 今回は記事で書いた空き缶ではなく、代わりに「あるもの」を利用してみた。

全体から漂う安物感

 写真の上、網に載せているのは食材を潰す用途などに使う裏ごし器で、もちろん100円の安物だ。

 焚火台についても使わなくなった折りたたみ椅子を解体し、その枠組みに金具で網を固定するというもので、下にある灰の受け皿は食品用のバット容器だ。

 すべてにおいて本来の用途とは異なるものの、調理器具に使われることの多いステンレスは耐熱温度が高く、裏ごし器は目の細かい網が空気を通しつつ、燃える薪や炭を保持する強度も兼ね備えている。

 実際に炭を入れると ↓ のような状態になる。

中央の赤いのは着火剤

 このままだと調理には使えないので、別に網を用意して ↓ のような調理を楽しんだ。

 温めた魚の缶詰を食べて、残った汁にがんもどきを入れて煮こみつつ、空いたスペースではエリンギを焼いている。

 裏ごし器の高さに収まる炭の量にすると、自然に火力も適度な具合になるようで、よく焼けて甘味のあるエリンギや味の滲みたがんもは、酒のつまみには最高だった。

 缶詰に使われるスチール缶は熱しても溶けることがないので、小さな鍋の代わりとして使えるのは、災害時にも知っておくと役に立つかもしれない。

 食後には赤熱する炭の上にケトルを置き、湧いた湯で温かい飲み物を淹れて締めとした。

黒い大きな炭がコンロの代わり

 炭の火加減を見ながらで食事中も忙しいけれど、とても充実した時間を過ごせた気がする。

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 私はキャンプを楽しむ人間ではあるものの、だからこそ敷居の高さも認識している。

 ちゃんとしたテントや寝袋を用意するなら万単位で必要だし、年間に使う回数を考えたらレンタルでも構わない気がする。

 けれど家庭のガス台やIHなどでは不可能な、1からの火おこし体験は知っておいて損はないと思っている。

 さすがに着火剤を使わない、文字どおり0からの焚火はオススメしないけれど、知識として知っているだけでも見える景色が違うと思う。

 かくいう私は厳冬期に入るまで、なるべく多くキャンプを楽しめたらと計画しているのだった。


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