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ねむたくて あたまぼんやり 春息吹

【文字数:約800文字】

 いつも読書レビューを拝読している方が、種田山頭火たねださんとうかという俳人の句集を読むという記事を投稿している。

 ちょうど先日、過去の画像フォルダを漁っていると、種田山頭火の像が映っている写真を見つけた。

 ヘッダー画像にしたものがそれで、場所は九州の熊本県八代市は日奈久ひなぐ温泉駅だと分かった。

肥薩おれんじ鉄道 日奈久温泉駅にて

 山頭火の日記によれば、昭和5年(1930年)の9月10日から3日間に渡って滞在したとある。

 あおぞら文庫に該当する『行乞記ぎょうこつき』の段があり、9月10日の最後には次のように書かれている。

温泉はよい、ほんたうによい、こゝは山もよし海もよし、出来ることなら滞在したいのだが、――いや一生動きたくないのだが(それほど私はマヽれてゐるのだ)。

山頭火全集 第三巻 行乞記 (一)

 そのときは鹿児島へ向かう途中に立ち寄っただけなので、温泉街を歩くということもなく、駅舎と列車を眺めるだけで終わってしまった。

長居しやすそうな待合室
駅員室前
肥薩おれんじ鉄道 一般車両
駅前の案内看板

 不思議な縁を感じつつ、種田山頭火という名前だけは知っていた。

 そして最近の花粉症のものと思われる、ぼんやり頭でおかしなことを考えていた。

 竈門かまど 炭治郎たんじろう我妻あがつま 善逸ぜんいつ嘴平はしびら 伊之助いのすけ、種田 山頭火──。

 きっと『鬼滅の刃』に登場したら俳柱とか言われて、俳の呼吸とか使うんだろうなぁ。

 俳の呼吸 一の句 「十七音

 俳の呼吸 二の句 「字余り

 俳の呼吸 三の句 「切れ字

 俳の呼吸 四の句 「字足らず

 俳の呼吸 五の句 「モダニズム

 俳の呼吸 六の句 「リアリズム

 俳の呼吸 七の句 「自由律

 ……

 そんなこと 考えながら 眠たくて 頭ぼんやり するのを耐えて

 いやホント 動きたくない 眠ダルい 俳の呼吸を 会得したいと



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