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[第5回] 「連携力」でサイト刷新

リンエイ株式会社は、岐阜県に本社を置く自転車関連アイテムの商社。
「商品開発力」「サービス提供力」「現場主義」の3つの営業コンセプトに基づき、サプライから商品開発まで手がけています。
オープン社内報RINZINE(Rinei Interview Magazine/リンジン)では、
リンエイで働く人、リンエイに関わる人に、熱い思いを語っていただきます!

リンエイの協業パートナー様をお迎えしてお届けする第5回。2022年6月、リンエイの新受発注サイトがローンチを迎えます。2社協業でのプロジェクトとなった今回、システム開発の過程でどんなドラマがあったのでしょうか?尽力された川原正隆さん(株式会社ニューキャスト 代表取締役)、小島孝行さん(株式会社インフォファーム 主任)、リンエイの堤 直樹さん(営業促進部 営業1課 課長)、柴田友子さん(営業促進部 カスタマーサービス課 主任)に振り返っていただきました。

株式会社ニューキャスト
開発ルームを岐阜県多治見市に、デザインルームを愛知県名古屋市に置き、DTP、WEBデザイン、各種アプリケーション開発を手掛ける。印刷物の編集・制作で培ったノウハウをコンテンツ制作にも活かし、情報社会で課題を抱える顧客の立場に立った提案を得意とする。

株式会社インフォファーム
1969年、岐阜県岐阜市で創業。本社以外に国内に7拠点を整備し、システム開発からオフィス家具の販売まで、ICTソリューションビジネスを幅広く展開する。ISO9001に準拠した開発品質を強みに、顧客の社内課題の分析から保守運用まで、ワンストップで業務系システムの提案を行う。

2社協業でシステム連携に挑戦

ーー2社協業で受発注サイトのリニューアルに取り組まれたとのこと。ニューキャスト社様、インフォファーム社様が、今回のプロジェクトに携わるいきさつは?

株式会社ニューキャスト 川原CEO(以下 川原):プロジェクトがスタートしたのは2年ほど前ですね。私たちはもともとリンエイ様の取扱い商品の総合カタログの制作を担当していました。会社としては印刷物の他にもウェブサイトのデザインやアプリケーション開発を手掛けていて、ユーザー向けに情報をわかりやすく発信することが得意。ですので今回、内部の基幹システムと連携する、ECサイトのデザイン開発を担当してほしいとお声がけいただきました。リンエイ様のユーザーさんが見て商品を発注する部分です。

株式会社インフォファーム 小島リーダー(以下 小島):私たちはリンエイ様の業務上の基幹システムを担当させていただいて、お付き合いとしては10年以上になります。基幹システムの立ち上げから携わってきたのですが、開発から10年経って更新するというタイミングで、ECサイトの方をニューキャスト様が担当される、ということで。基幹システムの部分と、それとECサイトを繋げるためのウェブAPI※…ECサイトの情報を基幹システムに流し込むためのつなぎ目になる部分を担当させていただきました。

柴田主任(以下 柴田):私は社内で基幹システムを使って業務を担当しています。だからインフォファームさんにはずっとお世話になっていて。リンエイの業務を熟知してくださってるんですよね。

堤課長(以下 堤):そう。ニューキャストさんはユーザーサイドのシステム、インフォファームさんは、リンエイの基幹システムに詳しい。だからお互いのノウハウを活かして、ECサイトと基幹システムを連携させてほしいと打診した…んですが、スムーズにスタートしたわけじゃなかったですよね(笑)。

川原:基幹システムとウェブ上のECサイトを紐づけるAPI連携が、どうしても今回必要だったんだけど、インフォファームさんは最初「ウチはAPIはやりません」とおっしゃってて。なかなか頑固だなあと思ってました。

小島:そうですね、お話をいただいたときは相当戸惑った、というのが正直なところで。同じシステム開発といっても、弊社とニューキャストさんでは畑が違うといいますか。基幹システムはプログラムをガチッと固める必要があって、弊社はそういった部分は得意ですが、ECサイトなどのウェブシステムにはあまり知見がないというか…。API連携となるともう、ほぼ初めての挑戦。責任を持ってお引き受けできるかを考えて、会社としてもGOを出すのに時間がかかったんだと思います。

川原:それでも、最終的には「やります」と言ってくれて、プロジェクトのキックオフができた。いやあ、2年前のことを思い出してきました。

小島:長くお付き合いいただいているお客様からのご要望ですから、やっぱりお応えしないわけには、と。それに、ウェブAPIなどはこれからニーズが増えてくる分野ですから、弊社としてもチャレンジするべきだと考えたんです。

:最初はどうなることかと(笑)。でもキックオフしてからは安心して2社さんにお任せできました。僕は、ほぼノータッチというと語弊があるけど、2社の連携に感心しながらプロジェクトを見守っていた。

柴田:コロナ禍ということもあって、チャットツールを使ってリモートでプロジェクトを進めていったんですよね。チャットツール上で進行を見ながら私も業務の傍で、要望を書き込んでました。プロのお二人が主体的にどんどん動いてくださったので、ほんとに安心できました。

※API:Application Programming Interfaceの略。「アプリケーションソフトウェア」と「プログラム」をつなぐ概念を指す。

お客様の要望に応えて仕様を変更

小島孝行さん(株式会社インフォファーム)

ーーそもそも、刷新前の受発注サイトにはどのような課題が?

柴田
:課題というか、刷新のきっかけとしては、サーバーとかハード機器のバージョンアップを図ろう、ということだったんですよね。

小島:はい、ハード機器をバージョンアップすると、ソフトウェアも旧バージョンでは対応できなくなるので、プログラムを乗せ換える必要が出てきます。そこに合わせて、ECサイトの仕様変更も行うことになったと伺っています。

:そうです。お客様のご要望に応えるために。リンエイで市場調査やお客様アンケートを行ったところ、「決済方法の多様化」「一括受注への対応」「読み込み時間の短縮化」といった課題が出てきました。

川原:で、今回の修正で、そうした課題を全部クリアするために、機能の追加や修正を行ったわけですよね。

:2社さんの協業なしではできなかったでしょうね。決済の多様化については、第一歩として一番ご要望が多かったクレジット決済の機能を追加しました。他の決済機能もこれから増やそうという計画です。一括受注については後日反映になりますが…。

川原:読み込み時間短縮化のご要望も、相当大きかったんじゃないですか?

:そうなんですよ。僕は営業なので、「リンエイのECサイトは、動きが遅い」って、かなり前からお客様から直接聞いていました。自転車の販売店様では、1日の営業を終えてお店を閉めたあとで、足りないアイテムをリンエイに発注してくださるわけですね。そのときリンエイのサイトにアクセスしても、画面がずーっと読み込み中のまんま。そうすると、販売店の担当者様は家に帰れないんです。発注業務が終わらないから。

小島:もともとのシステムでは、ECサイトから注文があって在庫を確認する際に、ウェブサーバーと、リンエイ様に置いてあるデータサーバーの両方をその都度見に行く必要があって、その分ロスが大きかった。だから動きが遅くなっていたんです。今回はそこを連携させてスピードアップするとともに、例えばお客様からの注文が確定したら、在庫数や売り上げ、経理上の処理にも情報が反映されるようにプログラミングしました。いかにスムーズに連携できるかが課題でしたね。

川原:10年前ならECサイトでパソコンから注文できるだけですごいことだったと思うんですよ。でも今って、みんなamazonや楽天でサクサク買い物してるじゃないですか。それに慣れてるから、(今までのリンエイのサイトが)余計に遅く感じちゃうんでしょうね。

柴田:読み込み中の「ぐるぐるマーク」がすごいストレスに…。

川原:僕たちもカタログをつくるのにサイトで商品情報を確認したりしてたんですが、ずーっと「ぐるぐる」してたなあ(笑)。

柴田:新しいECサイトは動きも速くなったし、体感的っていうんでしょうか「ポチポチ」って押したくなるデザインになっていて、スタイリッシュになったと思います。決済方法や法人登録画面も変わって、これからはお取引がすごくスムーズになるんじゃないでしょうか。

川原:操作性が大事ですから、そこは気を配りました。マニュアルがなくてもボタンのデザインや画面の切り替わり方ひとつで、お客様がストレスなく注文までこぎつけられるように。

小島:ECサイトと基幹システムの連携では、私自身APIを勉強しながら進めたのですが、やってみて見えてきたことも色々あります。ECサイトから基幹システムにどんな情報を送ってもらえば「受注」にできるか、とか。整理しながら設計しました。

所属する組織が違っても、同じゴールを目指せる

川原正隆さん(株式会社ニューキャスト)

ーーチャレンジしてよかった、ということですね。

川原
:プロジェクトの進め方自体がチャレンジだったと思います。インフォファームさんに、けっこう無理言ってチャットツールを使わせてもらったし。

小島:そうですね。当社ではずっとメールを使って外部の方と仕事をしてましたので、チャットツールを駆使しての業務は初めてでした。

:その意味ではリンエイもそうですよね。チャットツールでプロジェクトを進めたのは初めてじゃないかな。

川原:当社ではメールは全廃してまして、基本チャットツールを使っています。特に今回みたいな、複数の会社が協業する場合なんかはその方が絶対いい。情報がリアルタイムで共有できるし、すぐにレスポンスできて、履歴もストックされていくし。

小島:まさに。お互いのレスポンスは断然速いですよね。メールだと紛れてしまうこともあるけど、チャットツールだとそれがないし。専門性が違う同士のやり取りだけに、レスポンスは重要ですね。

:僕は見守ってただけなんだけど(笑)、リンエイでは柴田さんが、チャットにばんばん書き込みしていくんです。本来業務をやりながらチャットを見てチェックして、どんどん要望を出してく。もうすごいなあと。

柴田:サイトのデザインとか設計とか、チャットツール上であがってきたらすぐテストしてみて、このボタンはこうした方がいいんじゃないかとか、使いやすいんじゃないかとか…。ECサイトって、お客様が見る、ある意味リンエイの顔じゃないですか。だからお客様目線で見て、ちょっとでも使いやすくなればと。

川原:ウチの担当者、柴田さんからの要望を「千本ノック」って言ってました(笑)。

柴田:ニューキャストの担当者さん、要望にばんばん答えてくれるんです。だからこちらもつい、どんどんと、限りがなくなってしまって(笑)。

ーー専門性が違うというお話が出ましたが、改めて、違う会社様との協業はいかがでしたか?

小島:プログラムとかシステム開発に携わっていても、分野が違うので、使う言語も違いますし文化も違う。そういう中でたくさん学ばせていただけましたし、APIにチャレンジできたのは大きいです。勉強しながらだったので「あそこはこうすればよかったな」と思う部分もあり、そこは次に生かしたいと思います。

川原:インフォファームさんとの協業で基幹システムのことを知って、リンエイ様の業務への理解が深まりましたね。こんなにも複雑なんだな、と。もっとシンプルにできるんじゃないか、というポイントもあって、そこは次回のご提案につなげたいです。

柴田:一つのことを形にするのがこんなに大変なんだなと実感しました。あとは、2社の方が要望を出しても「無理」っておっしゃらない、それがすごいなぁと。課題があっても無理って言うんじゃなくて、原因を考えてクリアしていくのが大事なんだと学ばせていただきました。

:僕自身というより、このプロジェクトを通して柴田さんがどんどん成長してるのがわかる、現在進行形で。社内にスキルアップしていく人がいるのは頼もしいですね。あとは、新しいシステムの動きが速くなって、お客様に喜んでいただけたら、何より。今後もシステムは改善していくと思うけど、その時、単に速くするとか、シンプルにするんじゃなくて、何のためにそれをやるのか、本質を常に考えたい。あえて残しておくべき手順というのもあるかもしれない。その部分も2社さんと議論しながら、今後も進めていけたらと思います。


リンエイWeb発注サイト
https://www.rinei-web.jp/



[インタビュー 控え室]

株式会社ニューキャスト 代表取締役CEO 川原正隆さん
僭越なんですけど、システム開発者として僕より若い小島さんを応援したい。これからも新しいことにどんどんチャレンジしてほしいです。

株式会社インフォファーム システム事業部 
第3システム部 4課 リーダー 小島孝行さん
今回は本当に勉強になりました。APIはじめ、これからも新しいことにどんどん取り組んでいかなきゃなと感じています。

営業促進部 営業1課 課長 堤 直樹
都内の販売店様が多いので、ECサイトリニューアルで、担当者様が電車やバスを逃す、なんていうことがなくなるのが何よりです!

営業促進部 カスタマーサービス課 主任 柴田友子
ニューキャスト様、千本ノック、すみません。でも本当にバンバン打ち返してくださるので、お客様になりきって要望を出せました。


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