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shirotee マーケティングの話

おはようございます。

本日はshiroteeの2023年の構想を作成したので、その内容を紹介したいと思います。合計16枚の簡単なスライドですが、昨年の実験を踏まえて今後どのように活動していくかの見通しがたてられたので個人的にはよかったです。
shiroteeについては私のマーケティングの勉強という位置付けが強いので、利益はそこまで追求しようとは考えていませんが、やれることはしっかりやっていきたいと思っています。
マンパワー不足気味で内容に甘さは目立ちますが、読者の中に、こういう観点が必要だ、こうした方が良いなど胸に秘めるコメントをお持ちの方がいらっしゃれば、是非ともコメント欄にてご教授いただけると嬉しく思います。

2023年販売構想

スライド1

最初は2022年活動の振り返りですが、2022年はショップを立ち上げ知人以外に売ることを目標にしていました。
まずは土台がないことには改善もないですから、ひとまず体裁を整えるのは後にして側を作り上げることが必要だったからです。
無事掲げていた目標は達成し、売るという感覚は分かったので、今後はより多く得ることにフォーカスして今回この販売構想を考えました。

スライド2

改善を考えていくにあたり、2022年の実績からバリューチェーン分析を行いました。2022年は単純に私が趣味で描いた絵をTシャツのデザインとしてBASEで売り、ブランド用のSNSをいくつか立ち上げて実際に宣伝してみたところまでやりました。
まずデザインについてみていくと、最初はそもそもTシャツのデザインとして描いた絵ではなかったため、単純に1枚の絵が表面にプリントされたものになっていました。
そこから世の中にあるTシャツのデザインをいくつか調べて線画や分割、文字入れなどいくつか試してみましたが、それが特に売上に貢献するということもありませんでした。
商品性としてどこに問題があったかといえば、コンセプトを感じられるような統一性もなく、別カテゴリのものが散発しているような状態だと考えられます。その作品の文化的な特徴づけが要するにコンセプトと理解することができますが、購入者にとってのshiroteeのTシャツを着る意味やパーソナライズされた価値を見出すための要素となるものといえます。shiroteeといえばこういうデザインというものがまだ確立できていませんでした。そもそもどういったデザインが良さそうかの実験だったのでここは承知の上ではありましたが。
従ってまず第1にやるべきはコンセプト設計であると考えられます。

製造については、そこまで言うこともなく後半に委託の候補もあり妥当なところを選んでいると考えています。

販売も同じく、無在庫でショップ運営ができる低リスクのBASEを用いています。

広告についてはやりざまをよく考える必要があると感じています。
会社員として働きながら毎日SNS投稿するのは難しいです。ましてや複数の媒体を用いて並行して広報活動することは専業でない限り至難です。ですがここを工夫しないことには購買ポテンシャルをもつ消費者の元には届かないので改善が必要です。

そのためにはまず広報のあり方について戦略的に考える必要があります。
商品だけではなく、広告活動の中にもそのブランドらしさを含める必要があります。つまりブランディングですね。
そしてさらにそれを買いたいと思う可能性のある消費者に向けて適切に届ける必要がある。つまりマーケティングです。
数は少なくともこの2つの要素を満たす広報でなければいけません。
しっかりとペルソナを立てて、そこに刺さる要素を商品の中に含める。それを広報の中でもアピールし適切に伝える。この実験を重ねノウハウを蓄積していくフェーズへと移行していきたいと思います。

スライド3

ブランドコンセプトというのは先に述べた通り、そのブランドのパーソナリティを象徴とするデザインの根幹に当たるものです。誰に向けたブランドなのかを考えると、ユニクロでもなく既存ブランドでもなくわざわざshiroteeで購入する人というわけですが、その人というのはそれなりに好みがあって、その人の琴線に触れるということがデザインの前提にあるはずです。あるいは独自性を表現できるアイテムとして自分らしさに共鳴できるデザインを求め、それでいて白いTシャツを選ぶのですからシンプルさを重視している人と考えることができます。
品質として高級品を扱っているわけでも、一流の画家が描いた絵というわけでもないので、価格はLow~Middle帯を狙うべきでしょう。
シンプルさを維持するために、絵は線画を採用することとします。
今回は着る人のパーソナリティを象徴するデザインで自己表現に役にたつことをデザインの根幹としておくこととしました。ブランドコンセプトとしては「パーソナリティを着る」もっと砕くと「これが私」の方がシンプルでキャッチーかなと思いましたのでこのように設定しました。英語で「This is…」とした方がかっこいいかなとも思い、だけど伝わりにくいかとも悩んでいます、方向性自体は変わらないので一旦保留中です。
合わなければ3rd wave、4th waveで再検討すれば良いのです。
とにかく主軸となるデザインの拠り所がこれでできました。

スライド4

掲げたコンセプトに近い作例をいくつかwebから参照しました。
画風は自分のオリジナリティを出すとして、その他のエッセンスは吸収できるはずだからです。Tシャツへの文字の入れ方、シーンの選び方、色使い、構図、配置などなど。作例分析は継続して収集し作品へと昇華させていきたいところです。

スライド5

これまでShiroteeから出していたデザインは大きく2種類ありました。絵画系と線画系です。私の趣味は絵画系ですが、あまり多くの種類を作成することは難しく、また今回設定したコンセプトには添いません。一方で線画系はそれなりに1枚1枚の構成を考えたりすると時間はかかりますが、種類を用意することについてはさほど難しくありません。基本は線画デザインをメインのラインナップとして、特定ファン向けのコレクションアイテムとして絵画のデザインを少量用意するのが良いと思いました。

スライド6

製造委託先のですが、Baseと連携できる4種類の候補がありました。
その中から種類とコストを天秤にかけて、オリジナルプリント様を選んでいます。


スライド7

こちらは製造ではなく販売というラベルをつけるべきでしたが、その商品の付加価値として何が出せるかを検討しました。デザインの付加価値はコンセプトの通りで、それに追加してTシャツ選定の段階で地球環境に配慮したオーガニックコットン製のものを採用していることでSDGsに配慮しているという価値を付与しています。今後市場分析を重ねてシナジーを生む付加価値が見つかれば積極的に採用したいと考えています。


スライド8

販売場はBASEを選んでいます。
正直これはどこでもよかったのですが、BASEは手数料の安さと管理の楽さが理由で採用しています。
販売数が仮に手数料の観点で有利に働く場合にのみWordPressで立ち上げようかなと思っています。

スライド9

ポジショニングですが、特にベンチマークしている企業様はないのでざっくりとしか描いていません。shiroteeは大衆向けのLow~Middle価格帯。その価値はデザイン重視です。これは先述の通りです。

スライド10

SNSとして利用するのは4つに絞ることとしました。
すでにInstagram/Facebook/Twitter/TikTok/noteを立ち上げています。
Facebookはペルソナと沿わないため今回外すことにしました。
特に注力するのがInstagramとTikTokです。
選定の根拠はそれぞれ画像と動画のメディアであることと、その主たる年齢層にあります。マーケティングの観点から、広告したい相手に届けることが必要になりますので、ファッションに敏感で価格帯もマッチする10代、20代が多い2つのSNSをメインに考えました。noteとTwitterは文字のメディアなのでアパレルとしての広報は行いません。あくまでこの活動をしている私について興味を持っていただける人に活動の実情を発信するために活用していきたいと思います。中でもTwitterはnoteの更新連絡と事務連絡用に使っていきたいと考えています。

スライド11

Instagramでの投稿内容ですが、これまでは自分の作品を投稿するスタイルでした。これは良くなかった。Tシャツを宣伝するために活用すべきところだったのに、自分のアートの展示場として使ってしまっていたのです。これじゃあ顧客がつくわけもなく、投稿内容は見直す必要があります。
他の小規模ブランドたちはどのような投稿をしているのか調べてみました。
shiroteeは男女兼用のTシャツですが、こういった広報は検索すると女性向けブランドがほどんどでしたので、見つかったものでベンチマークしていきます。広告を打つのはもう少し先の話なので、その時検討することとしましょう。

2023年販売計画

スライド12

ここからはこれまでの話を受けての2023年の販売計画です。

スライド13

まずはスケジュールですが、大きく2段階の製品リリースを計画しました。
これはシンプルに半袖と長袖という枠組みです。
その発表会の時期をそれぞれが売れるシーズンの初めに設定しそこに間に合うようにデザインや撮影を準備する計画を立てています。

スライド14

リリースするラインナップは線画のモデルをS series, 絵画のモデルをcollectionsと銘打ち、それぞれ8作品、2作品ずつ発表することを目標としました。

スライド15

今回の売り上げ目標は、金額よりも数量目標として考え、50着売ることを目標としました。

スライド16

広告は追ってやりざまは検討しますが、動画コンテンツが重要だと考えていますので、コンセプト説明動画2本とモデル撮影動画5本を目標としました。

終わりに

家を出ないといけない時間になってしまいましたので、後半文章少なめですが、Shiroteeの2023年の活動については一通り説明できたかなと思います。
計画を立てて実行することで、その成果が現れていた時に計画のどこに改善余地があるかを考えることができます。また計画を立てることそれ自体が自分のやりたいことを明文化することになるので頭の整理にもなります。
今後もいくつかのタイミングで計画の見直しや立案をしていきたいと思います。
それらもまたnoteにて発信するでしょう。

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