ティーダ

ファイナルファンタジー10はなぜ名作なのか丁寧に語ってみた

(トップ画像は SQUARE ENIX 公式ホームページから引用)


あなたは『ファイナルファンタジー10』というゲームをプレイしたことがあるでしょうか。

既プレイの方は、コメント欄で好きなシーンを教えていただけると幸いです。談議しましょう。

プレイしたことのない方は、ぜひこのnoteを通じて、ファイナルファンタジー10のすばらしさを知っていただければと思います。

「へーそういうゲームなんだ、おもしろそう」と少しでも興味を持ってもらえたら、いちファンとしてとてもうれしいです。

では!

※以下ネタバレを含む箇所があります

はじめに

ファイナルファンタジー(以下FF)とは、SQUARE ENIXが制作しているRPGシリーズです。世間ではドラクエと並んで二大RPGと言われていて、現在ナンバリングはFF15まで進んでいます。

そしてFF10は、2001年に発売されたシリーズ初のPS2用ソフトです。19年前のゲームとは思えないほどの映像美が大きな特徴で、ここ6年の間に、PS3・PS4・Nintendo Switchと、相次いで最新ハードへの移行が完了しています。
つまり、未だに需要ありまくりのタイトルということです。

1. シナリオ

FF10のシナリオは、シリーズでも屈指に良いとファンの間で言われています。

その人気の理由。端的に言うと、泣けるからです。

あなたは、ゲームをしていて泣いたことはあるでしょうか。私はこのFF10以外ではありません。

登場人物が直面する理不尽な事実。本意でない突然の別れ。苦境を前にした潔い覚悟。

作中にはピュアな感動もあるのですが、どちらかというとこのゲームは、悲しさや切なさから泣けるシーンが多いかもしれません。

重たいできごとを前にして、苦悶したり覚悟したりする主人公たちの姿に、私は何度プレーしても人間らしさを感じて共感します。

もちろんシナリオのすばらしさは泣けるところだけではありません。

物語を貫く多くの謎。登場人物のキャラ立ちの良さ。平均クリアタイムは45時間と少し長めだけれども、飽きを全く感じさせないストーリー展開。

上述したすべての要素が、FF10のシナリオを重厚なものにしているのです。

2. セリフ

トップ画像を見ていただくと分かるのですが、FF10は登場人物のセリフが字幕として画面下に表示されます。かつ、キャラクターボイスもついているので、一般的なゲームに比べ、セリフが印象に残りやすくなっています。ここでは、私の好きなセリフを2つ紹介します。

認められたいのなら... まず与えられた任務を黙ってこなしてみろ

世界を破滅せんとする魔物"シン"から民衆を守ることを目的に組織された集団、討伐隊。その討伐隊にとって一世一代のシンとの戦いが始まろうとする中、後方支援に配置された若手隊員が、自分は前線で戦いたいと上司に懇願します。

しかしあっけなく却下され、通りかかったティーダたちに思わず愚痴をこぼしていたところに、旅の仲間アーロンが隊員に掛けることばです。

スクリーンショット 2020-01-29 11.16.25

SQUARE ENIX 公式ホームページより)

こちらがアーロンさん。渋すぎ。


私は春から社会人なのですが、この考え方は大事にしたいなと思っています。

すでに働いている友人や先輩の話を聞く限り、「もっと花形の仕事がしたいのに聞き入れてもらえない」「上の意思決定が遅くてやってられない」など組織に不満を覚えてしまう場面は、これから働いてく上で、何度も経験するのだろうなと思います。

でも、アーロンさんの言うとおり、自分の意見がどれだけ周囲に聞き入れてもらえるかは、普段どのような言動、および結果を積み重ねているかに依存してくるはずです。

だから、言いたいことを言えるようになるためには、まずは「言われたことをやる」を愚直に重ねてくことが必要なんだろうな、と学生ですが勝手に想像しています。

とりあえず、春から仕事、がんばろう!(どうでもいい)

覚悟を決めろ。ほかの誰でもない。これは、お前の物語だ

冒頭、主人公のティーダがシンに呑み込まれてしまいます。その直前に、同じく呑まれそうになっていたアーロンが、突然彼の胸ぐらをつかんで言い放つことばです。

ティーダは初めて見るシンの巨大さ、異様さに終始狼狽しますが、アーロンはまるで動じません。アーロンはなぜシンを前に平然としていられるのか、このセリフにどんな意味が込められているのか。この時点では謎が深いシーンです。

二十歳越えて改めてプレイしたときに、このセリフが刺さりました。そのまんまですが、「そうだよな・・この人生って、私の物語なんだよな・・」という気持ちにさせてくれます。

最近SNSで「物語」という言葉を使われる方が多くいる印象がありますが、私はそれを「アーロンさんが先に言ってたんだよなあ・・」としたり顔で眺めています。嘘です。

3. ゲームシステム

バトルシステム
私はゲームセンスがないため、戦闘にテクニックを求められるゲームが苦手です。ですがFF10のバトルは、コマンド制で、かつキャラクターにどんな行動をさせるか無限に考えることができるので、私のような人にもハードルが低い仕様となっています。

スフィア盤
FF10ではバトルをしただけではキャラクターは強くならず、得た経験値をスフィア盤に昇華させる必要があります。

スクリーンショット 2020-01-29 14.12.35

SQUARE ENIX 公式ホームページより)

経験値の分だけパネルを移動し、ステータスを上昇させることができます。すごろくみたいでおもしろく、パネルを獲得したときの「ちゅいん!」という効果音もくせになります。

キャラクターボイス
シリーズではじめてキャラクターボイスを搭載したのが、このFF10です。声があるおかげで、登場人物の感情の起伏を容易にとらえることができ、より世界観にのめり込めます。

また本作では、ONE PIECE・ゾロ役の中井和哉さんや、BLEACH・黒崎一護役の森田成一さんなど、現在も活躍する有名な声優さんが多数登用されており、そしてすべての出演者の方が、登場人物にフィットしています。


以上いかがだったでしょうか。冒頭でもお話ししたように、少しでもFF10に興味を持っていただけたなら幸いです。

PS3・PS4・Nintendo Switchをお持ちの方は、ぜひ購入してみて下さい!プレイ後、一緒に良さを語らいましょう。


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