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本当に極めた人と発展途上の人との違い

あなたはアドバイスをすることとアドバイスをされること、どちらの方が多いだろうか。ネット界だけでなく現実世界でも言えることだが、人生や仕事において本当に極めた人と発展途上の人の違いについて勝手に私の持論を述べていこうと思う。


よく聞いてもいないのにアドバイスをしてくる人はいないだろうか?もしくは、つい求められてもいないのにアドバイスをしていることはないだろうか?

配信でも普通に話しているだけなのに、なぜかアドバイスをしたがる人たちがいる。ネット界だけではなく、リアルの世界でもこういう人たちがいる。私は配信でこのような人が来ると、「現実世界でうまくいってないんだろうな」という印象を受ける。


私が思うに、聞かれてもいないのに勝手なアドバイスをしてくるような人は、実際には大したことはない。そのアドバイスすら役に立たないことも多い。無意識かもしれないがどんな理由があるにせよ、根本はたいてい自分の能力を相手に見せつけ「承認されたい」という感情の表れだと思う。

「認められたい」と思っていないにしても、「自分のやり方が正しい」と思っている時点で愚かで浅はかだ。数学じゃないんだから、正解がひとつしかないとは限らない。

勝手な私の見解を述べると、このようなタイプは(片親を差別するわけではないが)片親で育った人、周りに認めてもらう機会が少なかった人・少ない人などに多いと思っている。

つまり「認めてもらいたい」という欲求が強い。もちろん小さい頃の家庭環境がそうであっても、社会に出て変わっていく人も多いだろう。私も現にそうだった。


私は以前、歯科助手として働いていた。元々は根っからの仕事人間タイプで、はじめの数年間は歯科衛生士に負けない知識を付けるため色々な勉強をした。勉強だけでなく、実技などもそのうち上達していった。

そして運の悪いことに私は初めての就職から2年程で、職場でアシスタントのトップ2くらいのポジションについてしまった。当時まだ21歳くらいで、年上の後輩を指導することも私の仕事となった。当時の私はある程度仕事はできるようになっていたものの、まだまだ発展途上段階だった。そして勘違いした私は、後輩たちに無駄にアドバイスばかりをして厳しく指導してしまうのである。

正直歯科の世界もそうだが、やり方は何通りもある。答え(仕上り)に辿り着けるなら、どんなやり方でも基本的には構わない。それを私は理解しておらず、先輩からも同じように「こうするのよ」とやり方を指導されていたし、それが正しいと思っていた。

その先輩の教えの通りのやり方、もしくは自分で正解だと思うやり方をそのまま後輩にもやらせようとしていた。


後輩には後輩に合ったやり方がある。自分のやり方が後輩にとってもベストとは限らない。自分が正解と思っているやり方以外にも正解があるということに気付いたのは、それからどれくらい経ってからだろうか―――。

自分が色々なことを経験し学び、本当の意味で成長していったときに、ふと気づいたのだった。「そうか、あのとき私はまだ未熟だったんだ。」本当に極めた人は器も大きく寛容で、求められない限り余計な手出しはせずに見守り、アドバイスや答えを求められて初めて手を差し伸べるものなんだ、と。

本当にダメなことは注意するかもしれないが、極めている人はたとえその後輩が失敗してもそれをカバーする能力があるものなのだ。それを自分で感じたとき、私はそのことに気付いた。私は過去の自分の愚かさを恥じて、深く反省した。

余談になるが、その時の後輩たちには本当に悪いことをしたと思っているし、数年後謝罪した。それでもついてきてくれたことを本当に今でも感謝しているし、その後輩たちとは職場を離れた今でも仲良くしている。



話を戻すと、求められてもいないのにアドバイスをする人は大したことないと思う。結局聞かれてもないのにアドバイスをすると言う行為は、その相手に「お前にはこれをする能力はない」と言っているようなものだし、失礼な行為だ。

対等な関係でもそうだが、上司に言われた後輩はどんな気持ちになるだろう。

実際には「能力がない」なんてことは思っていないとい言う人でも、ただのお節介な人でも、結局は勝手にアドバイスするということは自己満足ではないか。人間関係において、「あなたならできる」と相手のことを「信じる」ことは大切なことだと思う。


このことを気を付けるだけでも、もしかしたら職場での人間関係が改善されることもあるかもしれないし、人間関係がもっとうまくいくこともあるかもしれない。「信頼」は人間関係を確実に良い方向へと導くと思う。

*あくまでもこれは私個人の意見です。


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