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正当な怒りは表に出す。それも「自分を愛する」ということだ。

今日、久しぶりに職場で同僚にブチ切れた。

元々、勤務態度が悪い上に、上司の言うことを聞かずに自分勝手な行動をする人で私も周囲も困っていた。

その都度、指摘や注意を伝えても、どこか飄々としていて響いていない。謝ることはなく「まぁ、まぁ……」とごまかされてしまう。だから、何度も同じミスを繰り返し、職場のフラストレーションは溜まりに溜まっていく。

私に対して自分の仕事を上司の許可も無く、勝手に仕事を振ってくることが多々あった。上司も私も何度も注意していた。

だけど、またやりやがった!

しかも、今回は私の休憩中に仕事を振ってくるという前代未聞の行動。積もり積もったこれまでのストレスも相まって、ついに堪忍袋の緒が切れた。


***


私は休憩が戻ってからすぐに、同僚に怒りを伝え始めた。

「休憩中に仕事を振ってくるなんて失礼だ。やめてほしい。」
「そして、何度も自分の仕事を勝手に振るなと注意しているのに、なぜ繰り返すのか?正直イラッとしている。」


感情的に言葉をぶつけると火に油だ。「私はこう感じている」という形で冷静に、だけど鋭く相手に伝えた。


自分で言うのも何だが、私は普段めったに怒ることはない。だからなのか、相手も少し驚いた様子だった。

すぐに「いやぁ、あれは冗談で〜」とまたヘラヘラと言い訳を始めたので、少し強めの口調で言わないといけないと感じた。
(冗談なら、尚のこと悪質じゃない?と後からまたイラッとした。)


「何回言っても直さないということは、反省してないでしょ?」
「いい加減、学習してください。」

少しうろたえながら、最後はお得意の「まぁまぁまぁ……」でごまかされてしまった。私の言葉が伝わっているかは不明だが、ひとまず今感じている怒りを論理的に伝えることはできた。

***


怒りが鎮まるまで時間がかかったが、その後に残った感情は「自分を大切にできた喜び」と「感情を冷静に表現できた達成感」だった。


昔は人から嫌な言動を受けた時、怒りや悲しみの感情を押し殺して我慢していた。感情を露わにしたら、周りの空気が悪くなって、関係ない人の気分を害してしまうかもしれない。それは申し訳ないから、私だけが我慢すればいいんだ。そう、言い聞かせてきた。


だけど本当は悲しいし、悔しい。

「なぜ、言い返してくれないんだ?!」

心はそう言っているのに無視し続けた結果、自信や自己肯定感が著しく下がってしまった。

なおかつ、嫌な言動を受け容れてしまっているからか、人から心無い言葉を言われる機会も増えた。そして感情を我慢する負のループに陥る……。


***


だけど、もう違う。

あの頃の他人軸で、人目ばかりを気にする私ではない。

自分を愛し、大切にしているからこそ、自分の心を不快する行動に腹が立った。迷わず、相手に立ち向かう決断をした。

正当な怒りなら、周りのことなんか気にしなくていい!まずは自分を大切にしていいんだ。だって自分を守れるのは、自分しかいないのだから。


そして、正当な怒りを表に出すことは大切な人を守ることにも繋がる。私と同じようにフラストレーションを抱えていた同僚から「よくぞ言ってくれた!」「怒っているのに、角が立たずに伝えられてすごい!」とありがたいお言葉をいただいた。

自分を守るために怒りを表に出したことで、同僚の心もスッキリさせることができた。うん!やっぱり、怒りを我慢しなくてよかった!


***

怒りの感情はネガティブなもの。周りに迷惑をかけるから表に出すものじゃない。ずっとそう思っていた。もちろん自分でコントロールできる怒りは対処した方がいい。不機嫌な時は周りに当たってもいい、という意味では決してない。


しかし、不当な扱いや心無い言動に対しては相手に感情をありのまま伝えていい。心が怒りや悲しみを感じるならば、その気持ちを最優先しよう。

それもまた、自分を愛するということだ。


相手を変えることは難しいかもしれないが、伝えることで自分の心は救われる。自分を大切にしてくれた喜びで満たされる。

自分と大切な人を守るためにも、これからは我慢せずに「怒り」も「悲しみ」も私は出していく。自分との約束を胸に、清々しい心で花金の夜を迎えている。

2024.7.5.      Rina

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