大学目線のダイバーシティ。に絶望を感じた話

前回、大学でLGBTに関することを取り上げてほしいと企画を出したことをnoteに書いた。

これね。

大学側から一度は「NO」と言われたものの、女性の働き方とLGBTでは話が違いすぎる。企画の切り口が違うので考え直してくれと伝えた。
あれからまた、大学側からお返事が来た。

返事の内容はやはり「NO」。
企画は採用されない、という決断を伝えられた。

納得がいかないので、理由を聞いた。


「やっぱりダイバーシティという観点で企画がありましたし、そもそもなんですけどアンケートで10%という結果が出て、そこの10%という少数派に対する企画というのは他の人に刺さらないと思うんですよね。というか、10%しかいないのに学生って本当に興味ありますか?」


・・・え?いまなんておっしゃいましたか?10%の少数派って?は?本学には10%もの人が当事者としているということが数値で出たんですよね?え?そこに寄り添う気持ちはないんですか?というか寄り添ってあげることで周囲にも影響を与える可能性とかは考えませんか?LGBTって当事者だけが興味あるとか思っているんですか?当事者でなくても理解を示すAllyの存在とかわからないんですか?このLGBTに対する社会の流れは当事者だけで盛り上がっていると思っているんですか?え、どの時代に生きているんですか?今、令和ですけど!?!?(ここまで一息)


はあ、こりゃだめだ。
どんな大人がこれをいったのか知らんけど、職員たちがどんな会議をして本当にこんなこと思っているかなんて知らないけど、失望したわ。
10%いることがまるで想像できていない。その発言で誰かが傷ついていることがまるで想像できていない。ましてやそれが目の前のいる学生なんてことは全く想像していないんだろう。マイノリティを排除されていること、見えていないようにされていることを真正面から伝えられた、傷つけられた。
大学は女子学生が少ないことに課題を感じていたけれど、こんな考えが職員全体にはびこっていたとしたら一生無理やで。論外や。

本学はLGBT関連サークルも、相談するところも、情報交換をする場も何もない。ジェンダー論などの授業が少しあるぐらいだ。
10%というマイノリティに寄り添えない、寄り添って情報を発信することも大学の立派な役割だと思うんですけどね、私は。


この問題は大学にとってかなり深刻な問題だと思っている。こんな考えを変えなければ、将来絶対に淘汰されてしまう。なにか大きな問題が起きてからは遅い。

企業でもダイバーシティに配慮しているところは多い。
履歴書の性別欄を無くすところだって、顔写真を無くすところだって出てきた。学生だってダイバーシティに積極的な企業を選んでいることも多いはずだ。
裁判で注目もされていた判決も最近出た。選挙では別姓制度が注目されていたりもする。大学はもっともっと社会や学生の動きに目を向けるべきだ。

数日後もう一度、職員に話を聞いてくる。もう一度戦ってみる。
絶対、企画を通してやる。


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