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国際女性デー。大学に女子学生を増やすために。

今日、3月8日は「国際女性デー」


今日この日まで、歴史の中で女性活躍のために動いて、戦ってきてくれた方々のおかげで今があると思う。
ありがとうございます。

本日の新聞も国際女性デーに寄せて、いろんな記事が掲載されていた。
私が生活している中で、あまり女性差別というものを受けたことはないし、運が良かったのか、まだなにも身体的にも精神的にも苦痛は受けたことがない。

しかしながら、生活をしていて疑問に思うことはいくつかあるので、
今日書いて残しておこう。



大学の中でブランディングのプロジェクトに参加した。
たった一人学生代表として参加して、職員と教員とブランディングを手掛けている企業の方と仕事をした。多くの学生や教員にインタビューを行った。


その中で出てきた課題の一つ。
「学内に女子学生が少ないこと。」
「どうすれば女子学生が増えるのか。」

関西でまあまあ名前の通る大学でも、この問題は避けては通れないらしい。
語学系は女子が多いものの、理系は1割程度。
経済学部に至っては、女子の割合が初めて2割を切った。
経営学部の私でも、授業中 周りに男子ばっかりだなと感じる時がある。


では、女子学生の現状はどのようになっているのか。
女子学生についてどう思いますか、と疑問を投げかけた。

職員から見ても教員から見ても、
「女子学生は、男子学生より活発的でなんでも挑戦する。」
というイメージらしい。

ある人気ゼミの教員は、
毎年、ゼミの男女比を半々にするそうだ。
「女子がいると、男子も積極的に動くようになるから」らしい。
男子だけでも、女子だけでもいけないそう。

ある大学の応援団は、とうとう女子学生だけになったという話も聞く。
そしてこのプロジェクトに参加している私もまた、
活発的に動いている女子学生の1人であると、職員に言われた。


なぜ、大学で活躍している学生は女子学生が多く、
積極的で活発に動いているのに、
入学してくる学生の割合は男子が多いのだろうか。

どのようにブランディングを行い、
広告を行えば、女子学生が増えるのだろうか。


そして、その課題を解決するための解決策を練り、会議を重ねた。

女子向けのHPサイトを作成するのか。
女子向けの施設を作るのか。
女子向けの学生団体を作るのか。
大学紹介の冊子に女子学生をたくさん使うのか。

いろんな解決策が出てくる中で、ある職員の1人がこう発言した。
「パンフレットに出てくる学生、イケメンな子にしようか(笑)」


…???


それ、本気で言ってますか。
そんなんで女子学生が増えると、本気で思っているんですか。

すると、違う大人がこう続けた。
「あー、イケメンな子たくさん使ってプロモーションしてる他大学ありますねえ。(笑)」

いやいや、マジかよ。
その後すぐに「冗談だよ。」と言ってその話は終わったのだが、
そんな安直な考えを思いつき、笑って話す姿に寒気を覚えた。
その場にいた女性職員と私がアイコンタクトしたことは、
きっと誰も気づいていないだろう。


他にも、他大学に学んで女子学生だけが入れる新しい施設の建設案や、
カフェを新しく作るといった案も出た。

結果、そのカフェ案が上に上がったのだが、
上から返ってきた資料に明記されていたのはカフェでもなく、
ラーメン屋だったことを、職員から聞いた。



お察しの通り、私たちが挙げた解決策は、
上層部の男性たちにより却下され、
男子学生が過ごしやすい大学に整備されている。
学食も男子学生向けに大盛りが当たり前であり、
学食にラーメン屋や牛丼屋が入る。

そりゃ、女子学生は増えへんわ。
女子高校生から見て、魅力的に思えないわ。
社会の縮図を見たような、そんな気がした。


あれから、時間が経っているが
未だに、女子学生を増やそうという動きは
私が見るなかで見受けられてない。

大学という世界の中でも、男性は優位だ。
少し変えようとしても、
社会は変わらない、社会はあまりにも厳しい。
そう感じることのできる、プロジェクトのひとつだった。



今日は、国際女性デー。
いつか、大学にも女性が多く通い、学び、
それが当たり前になるような社会が来てほしい。

いま大学に通っている私も
未来で生きる女性が苦しむことのない社会を作る一員になりたい。


#国際女性デー #女性 #大学 #大学生 #男女平等 #ダイバーシティ

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