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【読書メモ】アクセンチュア 消費財・サービスグループ著・上原優編著『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』86

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『外資系コンサルのリサーチ技法(第2版) 』目次マインドマップ

読書メモ

第5章 "リサーチ脳"を鍛える「抽象化思考」

  • 知識は抽象化することで生まれる

    • 思い込みを排して事実をもとに抽象化し直す

      • クリティカル・シンキングの本質

        • 新しく入手したデータや新しく発生した事象には、既存の枠組みで捉えようとすると、収まりがあるいと感じることがある

        • DIKWピラミッドは、常に新しい事象によって再構築を迫られる
          既存の枠組み・解釈に対して「批判的・懐疑的」に考えること(=「クリティカル・シンキング」の本質)

        • 具体的なものを集めて抽象化し、その抽象的な枠組みで具体的なものを解釈するという弛みない往復こそが、知識を常に更新し続けるために不可欠な知的作業

感想

抽象と具体の往復は、「帰納法」という推論の手法です。個々の具体的な事例から抽象化を行い、一般法則を得るのですが、この得られた一般法則は、過去の事例から得られたものであるため、次の事象に当てはまるかどうかまでは保証されていません。なので、帰納法から得られた一般法則は、常に変わりうる性質を持っています。

データを分析するときでも、異常値・外れ値の存在をどうするかは、分析者の腕を問われるところです。「例外をどう扱うか」は、分析者のセンスが最も問われます。例外も、ただ例外として弾くのではなく、例外がある理由を考えると、さまざまな示唆が得られると思います。

「既存の枠組み・解釈を疑え」も、口で言うのは簡単ですが、実行するのはそう簡単ではありません。この能力を鍛えるには、多くの情報に触れることや、メタ認知力を鍛えることが、一応の答えにはなりそうです。

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