【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』48
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第6章 言葉とアナロジーへの応用
Horsemobileから考える
自動車走行が許可されなかったエリアを自動車を馬に引かせる体裁にして走行させる
本来の自動車の能力が発揮できない
OSを切り替えてからアプリをインストールする必要がある
一般化:新しい技術や発想が出てきたにも関わらず、それを使う側の発想が古いままであるために、その本来の潜在的可能性を発揮できなくなる(図67)
「馬で車を引いている例」
「モノづくり教」の発想でデジタルのイノベーションを生み出そうとする(図68)
バラつきは悪である
平均寄りに集約させる
多様性を最小化する
可能な限り標準化せよ
データを活用して個々の顧客ごとのニーズに合わせようという発想とは正反対
日本の学校は「モノづくり教信者」の養成工場だった
学校は「均一で効率的な工場」と喩えられる
横の教育と縦の教育は根本的発送が異なる
横の価値観(知識の詰め込み)だけで、縦の価値観(考える力)を養う教育を行うのが困難である問題を抱える
川下のITの発送で川上のコンサルティングをする
川下:重要なのは具体性
川上:抽象的なコンセプトを打ち立てたり、能動的にリスクを冒してでも提案することが求められる
感想
馬で自動車を引かせているのと似ている例として、メールを出した後、電話をかけて届いたかどうかを確認するということがありました。それなら電話で済ませてしまえばよいのですが、メールを読んでいない人もいたりするので仕方がないといえば仕方がないのですが、無駄なことはしているという気はしました。
均質で画一的な教育がよいか、個に応じた多様性のある教育がよいかは、そのときの環境・状況次第ではないかと思います。どちらがよいか、というように考えると、周りを見なくなるようになり、判断を誤ると思います。
標準化も、大量に生産する必要があるときには、決して悪いものではありません。いまはモノが行き渡ってしまって飽和しているので大量に生産する必要がないので個性・多様性と言われますが、長い目で見ると、標準化と個性・多様性とが行ったり来たりしているのだと思います。
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