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【読書メモ】細谷功『「具体⇔抽象」トレーニング』21

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読書メモ

第2章 具体と抽象とは何か?

  • 抽象化とは「見えない線をつなぐ」こと

    • 抽象化:事象間の関係を明確にすること

      • 関係:因果関係、手段と目的、ある指標を設定することによる優劣関係、など

    • 抽象を見ている人は、バラバラに見える具体に、関係性を見出す(図25)

      • 因果関係:バラバラの事象に「原因と結果」の関連付けを行う

    • 事象間の関係性を見出すときにも、「抽象化の罠」が潜んでいる

      • 都合の良いところだけを切り取る

      • 因果関係の場合、本当の因果は何なのかを検証のしようがない場合が多い

      • 「認知バイアス」により、物事を偏って見てしまう

        • 成功したときは自分の努力を成功要因として強めに抽出し、失敗の場合はこの逆をしがち

感想

因果関係は証明するのがほんとうに難しいです。因果関係を証明する一つの方法として、医学などの分野で行われる「ランダム化比較試験」があります。

例えば、ランダム化して条件を同じくした対象者を、新薬を投与したグループと偽薬を投与したグループに分け、結果を統計的に比較することで、因果関係を証明します。

医学など、実験が可能な分野であると、まだ因果関係を突き止める手法があるのですが、ビジネスの成功談のように実験ができない(=1回しか起こり得ない)ものだと、因果関係の証明をするのはほとんど無理だといってもいいと思います。

というのも、複数の要因となりうるもの・事象が複雑に絡み合っているので、単一の原因を求めるのがもはや不可能であるからです。

なので、ビジネスの成功談の話を聞くときは、複数の異なった情報源から情報を取得し、主張が重なっている部分は、まあ信じてもよいかもしれない、というようなことになるのではないかと思います。

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