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ラーニング・ジャーナル(仕事術編)

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仕事術に関する学習記録
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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』10

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』10

読んだ本読書マインドマップ読書メモPartI 議論 2繰り返す欠陥

測定基準を設けようとする動機は、善意から生まれることがよくある

プラスの面もあるが、マイナスの面もある

マイナス面の特定するリストを作成するが、実際は重複している場合も多い

測定基準のマイナス面(情報の歪曲)

一番簡単に測定できるものしか測定しない

もっとも簡単に測定できるものは、実際にはまったく重要でない場合がある

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』09

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』09

読んだ本読書マインドマップ読書メモPartI 議論 1簡単な要旨

測定執着によく見られる特徴
→実績に対して報酬を与えること(=定量化が可能な基準を満たした場合に金銭的なインセンティブを与えること)

能力給は、結果もしばしば期待と裏腹なものになる

キャンベルの法則

定量的な社会指標が社会的意思決定に使われれば使われるほど、本来監視するはずの社会プロセスを捻じ曲げ、腐敗させやすくなる

グッ

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』08

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』08

読んだ本読書マインドマップ読書メモPartI 議論 1簡単な要旨

測定基準支持者の主張

実績は、標準化された測定に落とし込めるものと同一視される

透明性:誠実さのためには可能な限り多くの情報を明らかにし、可視化すること求められるのだと示唆することが多い

より多くの文書化、ミッション記述書、「目標設定」が求められる

測定執着

実践されたときに意図せぬ好ましくない結果が生じているにもかかわ

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』07

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』07

読んだ本読書マインドマップ読書メモPartI 議論 1簡単な要旨

測定基準への執着(測定執着)

近年、どこでも見られるようになった文化的パターン

人々が世界について話す方法に影響を与える
→人々が世界についてどう考えるか、世界でどのように行動するかにも影響を与える

測定執着の基本的前提

測定と改善の関係にまつわる

測定基準の支持者が「説明責任(アカウンタビリティ)」を擁護するとき、以下

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』06

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』06

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに

測定基準と測定基準への執着を調査する過程で著者が衝撃を受けたこと

ひとつの学問が別の学問から完全に切り離されていること

学術的研究と現実世界で起こっていることとの差が大きいこと

心理学と経済学は、測定基準に対する報酬の根拠や有効性には疑問を投げかけているが、測定基準への執着を止めるのには役立っていない

この『測りすぎ』は、これまでの研究結果や洞

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』05

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』05

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに

問題の背景(歴史家が測定基準について書く理由)

歴史において害を与えている文化的パターンが、現代の多くの制度を歪めていることに気づいた

ミクロレベルでの不満が、マクロレベルでの分析につながる

著者は私立大学で学科長を務めた経験を通じて、測定基準(測定基準の執着)の問題に関心をもった

学部の活動についてのアンケートに答えるのに、研究や教育などの時

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』04

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』04

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに

測定基準への執着のもっとも顕著な特徴

経験に基づく判断を、標準化された測定で置き換えようという強い願望

判断:私的で主観的、利己的だと考えられる

測定:確実で客観的な情報を提供する

個人的経験や専門知識に基づく判断よりも標準化された測定に基づく意思決定のほうが優れている状況は多くある

測定が、報酬や懲罰の基準として使われると、問題が生じ始める

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』03

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』03

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに

実績基準、説明責任、透明性の意図せぬ好ましくない結果が、多様な業界で繰り返されている

グーグルのNgram

説明責任:1985年以降もゆるやかに上がり続ける

測定基準、ベンチマーク、実績指標も、同じパターンを示す

説明責任基準という美徳が誇大宣伝されていて、代償が過小評価されていると、本書は主張する

測定基準への執着をどうすれば避けられるか、

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』02

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』02

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに

測定された説明責任の時代、測定された実績に対する報酬の時代に生きている

「透明性」を通じてそれらの測定基準を公表するという美徳を信じている

説明責任を測定基準や透明性と同一視するのは間違っている

適切に使用すれば、測定は有益になりうる。透明性も同様。

問題は測定ではなく、過剰な測定や不適切な測定。(測定基準ではなく、測定基準への「執着」が問題)

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【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』01

【読書メモ】ジェリー・Z・ミュラー 『測りすぎ』01

読んだ本読書マインドマップ読書メモはじめに

『ザ・ワイヤー』(連続ドラマ)

繰り返し登場するテーマの一つに「説明責任」としての測定実績がある

数字のごまかしが行われる

例:テストの成績が悪ければ学校が閉鎖される

授業のすべてをテストの練習に充てる
→本来の目的(教育)から外れる

測定基準の改ざんはあらゆる分野で起きている

世の中には測定できるものも、測定に値するものもあるが、測定でき

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【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』46

【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』46

読んだ本読書マインドマップ読書メモおわりに 「個」として世界と対峙できる日本人へ

日本がふたたび輝くために

クウェートでの体験が、著者の国家観の一部を形成した

過去の成功体験のせいで、時代を動かすような「悪ガキ」が出にくくなった

激変の時代を生き抜くには、真の悪ガキ的リーダーが求められる

「悪ガキ」とは「個」としての強さを持つ人間

「社会は人材次第である」という確信を著者は持っている

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【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』45

【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』45

読んだ本読書マインドマップ読書メモおわりに 「個」として世界と対峙できる日本人へ

海外を夢見た青年時代

他の学生のような就職活動はせず、海外で働くことを実現する方法を模索

時代背景

中学に入学する直前

ビートルズデビュー

東京オリンピック開催

大学を卒業したとき

1975年には、ベトナム戦争が幕を閉じる

石油タンカーで出国、そして拘束

著者は親戚のコネを使ってロンドンの石油製品

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【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』44

【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』44

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第8章 流されるな、哲学を持て

「かわいげ」を備えてこそ、人はついてくる

リクルートの江副浩正氏

社員が500人を超えるまで、社員全員の顔と名前、家族構成までをすべてを覚えていた

ダイエーの中内功氏

部下とのカラオケで「青葉城恋唄」を披露する一面もあった

「悪ガキ的リーダー」は、外部には敵も多いが、心強い味方もいた

感想

「かわいげ」というのを定義

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【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』43

【読書メモ】妹尾輝男『世界は悪ガキを求めている』43

読んだ本読書マインドマップ読書メモ第8章 流されるな、哲学を持て

時代をつくる悪ガキが備える「かわいげ」という最強の武器

「悪ガキ的リーダー」と坂本龍馬の共通点

多くの人に愛されるキャラクター

自由にふるまい、思ったことを口にするにもかかわらず、多くの人に愛される「かわいげ」を身につけている

新浪剛史

垢抜けたエリートのイメージとはほど遠い

見るからに強面だが、実に憎めないキャラクタ

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