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フィクションの恋愛ものと現実の恋愛に思うこと、昔と今

最近、なろうの女性向け恋愛小説にハマっている。
「悪役令嬢もの」とか「シンデレラストーリー」とか、まず現実ではありえない話。
ロスジェネおばさんの私が、なぜそれらの小説を夢中になって読んでしまうのかちょっと考えてみた。


10代の頃は理想の恋愛に憧れていた

10代の頃は少女漫画や少女向けラノベ(当時は少女小説やジュニア小説と呼ばれていた)、テレビドラマで描かれる恋愛に憧れていた。

いわゆる「恋に恋する乙女」だったわけである。

フィクションで描かれるような恋愛が「真実の愛」と信じ込んでいたので、「お金持ちで優しいイケメン」といつか恋に落ちるのを夢見ていた。

20代~30代で現実の恋愛を知る

それで彼氏ができるわけもなく、、、
20代に突入した頃に、ネットの世界に夢中になる。

チャットサイトで出会った男性にクリスマスデートに誘われ、ホテルに連れ込まれそうになって逃げかえってきたり。

ネトゲ恋愛でドロドロの関係になったこともあったし。

リアルでもデートに誘われたが、彼の態度にドン引きしたので次は無かったりして、貴重な20代は過ぎ去っていった。

30代に入ると、いよいよあせっていく。

ふとしたきっかけで体の関係になった男性と別れた後、運命的なものを感じてしまったり。(彼の話は何かの機会があったら書いてみたいと思う)

震災の時抱き合ってしまった彼と、ちょっとだけ付き合ったりとか。

リアルの恋もいくつか経験した。

アラフォーで結婚を考えた彼に裏切られたあと、子宮がんが見つかった

アラフォーに差し掛かるころ、結婚を考えていた彼に告白されたのだが、告白してきた数日後にプロポーズしてきたので断ったところ、振られてしまった。
その後彼がお金目当てで近づいてきたというのを知り、男性が信じられなくなってしまった。

数年後、子宮にがんがみつかり。
子宮摘出手術を受けることになった。
(私が子宮摘出に踏み切ったのは、母が子宮頸がんで亡くなっていることと、飼い猫二匹が避妊手術をしてもすこぶる元気だったこともある)

軽い気持ちで受けた子宮摘出手術だが、「あ、もうこれ私は男性と恋愛はもうできないな」と思うようになった。


アラフィフになった今、フィクションの恋愛に求めるのは「ありえなさ」だから、なろうがちょうどいい

現実の恋愛を知り、現実の恋愛を諦めた今だが、恋愛自体が嫌いになったわけではない。

むしろ、架空の恋愛小説の中で「ありえないからこそいい」恋愛を求めるようになった。

なろうの女性向け恋愛小説の多くは、架空の世界を舞台としているので、現実の自分とは切り離して楽しめるのが良い。

内容も「お金持ちのイケメンに溺愛される」とか、ありえないからこそ良い。

10代の「恋に恋していた」頃は、そんな恋愛が現実にあると思っていた。

けれど、現実には簡単にそんな話は転がっていないと分かっている今では、100%のフィクションとして、架空の恋愛を楽しむのだ。

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