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APU 出口学長 「オタク、変態を尊重しろ。」 #3 湯けむりスタートアップ2019

またまた湯けむりスタートアップの記事です。

前回の2つはNewsPicksの佐々木紀彦さんの講演を記事にしたものでした。

NewsPicks COO 佐々木さんが考える『日本3.0 九州3.0』 #1 湯けむりスタートアップサミット2019

NewsPicks COO 佐々木さんが考える『日本3.0 九州3.0』 #2 湯けむりスタートアップサミット2019

今回は, 広瀬大分県知事, 立命館アジア太平洋大学出口学長, モバイルクリエイト村井社長の大分を代表する御三方によるパネルディスカッションを簡単に文字起こししました。

- 広瀬知事 なぜベンチャー支援するの?? - 

1. 少子高齢化
2. 中小企業の高齢化
3. 地域の課題解決

1. 少子高齢化
人口減少が加速し, 大分は2035年には100万人を切るだろうと言われています。(ちなみに, 現在は119.7万人)

2. 中小企業の高齢化
事業承継が難しく, 経営者, 従業員共に高齢化が進む中小企業。

3. 地域の課題解決
地域に存在する課題解決をスタートアップから。

〜狙い〜
地方から
元気作り!
→魅力的な仕事の場を作る
→若い人, 女性に大分に留まってもらう & 他県から地方に仕事に来てもらう

- 出口学長 APUとは? -

APUはベンチャーです。

今の日本の課題は地方から都会に行ってしまうこと。しかし, APUは大分と言う地方にあるにもかかわらず, 他県から, 世界から集まって来ている。

学生の半分が国際学生という国際環境が売りのAPU。しかし, 面白いとこはそこだけでなく, 国内学生の3分の1が九州出身ですが, それ以外(3分の2)が東京, 大阪など首都圏から集まって来ている。

APUという面白い場所をこの地に作っていただけたからですねー。

APUが開学後初の学長公募に出たところ, お話をいただいた。どうせ受からないだろうという思いで受けてみたら受かったんですねー(笑)

- 村井社長 起業したきっかけは? -

ちょうど何かを始めようと思った時に大分のベンチャーを支援する土壌(VCなど)ができたこと。

あとお金持ちになりたかった(笑)

そういった理由で2002年にモバイルクリエイトを設立。

今まで, テレビゲームの組み立てのアルバイトをしていたり, ものづくりが好きだった。

そこで, 自分のやりたいことと, それを待ってるお客様がいて笑顔が想像できたことも, 起業に踏み出すきっかけとなった。

行政の支援があったおかげで, タクシー事業を始めることができました。

- 出口学長 海外と比べ日本はどう? -

極論, 人間はご飯が食べられたら余計なことはしなくていいと思うんです。

シンガポールはGDPが高い割に, 物価が安いが, 日本はGDPが低く, 物価が高いので相対的に貧しくなっています。

日本国民が美味しいご飯を食べるためには, 新しい産業を起こしていかなければならない。

新しい産業を産まないままであれば, 貧しくなっちゃいますね。

しかし, 今までなぜ新しい産業が生まれてこなかったのか。

昔の人は, 素直で真面目, 我慢強くて協調性も高く, 上司の言うことはよく聞く人が多かった。

こういった人を5人集めても新しいアイディアは出てこない。

GAFAを作った人のような道を外れ, 自分の好きな文学に猛進し, 勉強した人が日本には少ない。

日本はオタク、変態を大事に育ててこなかったこと, それが新しい産業を生み出せなかった大きな欠点です。

↓個人的に面白いと思ったオタクの育て方↓

- 村井社長 世界のイノベーション動向と比べ, 日本は? -

海外に比べ, 日本は隠れてベンチャーを起こす文化があります。

シリコンバレーの中心に位置するスタンフォード大学の学生はオープンで, 自信を持ってスタートアップをやっているが, 日本社会は失敗を許さない

しっかりとした利益を生み出す事業を確立させ, 失敗を繰り返すことが後に重要になるんです。

日本はベンチャーに対する目線が厳しい!エビデンスはどこやらとか(笑)

今の学生はギラギラ感が少ない。ハングリー精神を持っていきましょう。

- 出口学長 大分の起業環境はどうですか? -

起業環境において, 大学は一つの鍵になると言えます。

その点, APUはダイバーシティがあれば化学反応が起きやすく, ベンチャーが起こらなければおかしいと思うほどの恵まれた環境なんです。

これからは, ベンチャーだけでなく, NPOも輩出していきたいですね。

以前, 地方企業とのタイアップとして, フンドーキンとのタイアップでハラール認証のある蜂蜜を作ったんですよ。

こういった経験が学生にとってとても重要で, 伝統企業が学生の声に耳を傾ける姿勢も大切ですね。

スタートアップだけでなく, 今ある企業とのコラボによって社会貢献していきたいとも考えています。

今, APUでは観光系の新学部を2021年に開設する予定を立てています。

私はこの学部を日本1魅力のある観光学部を作りたいと考えています。

そのために, 内容として長期インターンで実際に観光地の現場で働きながら学んでいくような環境を作っていきたいですね。

- 出口学長 村井社長による起業の秘訣 -

出口学長:好きなことにチャレンジすること。成功するまでやってみること。それは好きなことだからこそできることであって, 嫌いなことは長続きしません。オタク, 変態になって好きなことをとことんやるのが1番の起爆剤となり得ると思います。大人の役目はそれを後ろから見守ってあげなければならない。失敗してもメゲない環境づくりが大切ですね。

村井社長:やっぱりギラギラ感ですね。自分はこうなりたいという欲を持てると良いと思います。

また, 仕事を好きになること。笑顔が想像できるお客さんがいることが一番のやりがいになりますね。

自分にとってやりがいのある仕事, 社会に求められる仕事をやっていけたら良いと思います。






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