立教大学社会デザイン研究所:Women’s Future Lab-働き方における女性のライフストーリー研究会

立教大学社会デザイン研究所「Women’s Future Lab」メンバーによるnot…

立教大学社会デザイン研究所:Women’s Future Lab-働き方における女性のライフストーリー研究会

立教大学社会デザイン研究所「Women’s Future Lab」メンバーによるnote。 研究員の日常を、研究者視点でひも解きます。【市川望美/柳谷典子/木村知世子/高澤千絵/山本弥和(事務局)】 #ライフストーリー研究#女性の働き方#ナラティブ・セラピー #ライフキャリア

最近の記事

女性の「ライフコース」とモヤモヤ|Noriko Yanagitani

こんにちは。柳谷典子です。 女性の生き方を考える上で知っておきたい「ライフコース」という考え方について少し考えてみたいと思います。 ライフコース、ライフサイクル、このような言葉を聞いたことがあるかもしれません。いずれにせよ何かしら、人の一生についてのパターンに関することのように見えますね。 ざっくりいうと、ライフコースは個人の生き方の変化から社会を捉えるもの、ライフサイクルはある一つのライフコースのパターンがどれだけ社会で再生産されているかパターンの変容からとして社会の様

    • 「女性の働き方」は“社会を映す鏡”|Chie Takazawa

      こんにちは、高澤千絵です。 今日は私たちの研究が目指す社会の変化についてお話ししたいと思います。 さて「40代女性のモヤモヤ」が私の大学院に行く原因となり、現在の研究の背景になったのは以前の投稿でお話ししました。この「モヤモヤ」は一過性のものではなく、大きくなったり影を潜めたりしながら常につきまとっています。最初にその「モヤモヤ」を意識したのは、おそらく社会人になった頃ではなかったかと思います。それは、性別で社会における待遇が異なるという事実に触れたことがきっかけでした。

      • 「物語る」までの時間|Nozomi Ichikawa

        市川望美です。日曜日担当のはずが、のっけから1週飛ばしてしまいましたー。色々書いてみたいことがあって、どれにしようかな、あれがいいな、これもいいなとかやっているだけで時間が過ぎ去る、これは私あるあるです。 こつこつと形にしていけるよう、あらためて気を引き締めていきます。 「物語る」という行為の日常性とその価値「ライフストーリー研究」というと少し大仰ですが、「物語る」という行為は日常的な行為であり、また、そこからうまれる「物語」という言葉も日常語です。 「インタビュー」と

        • 自助・共助・公助とライフストーリー研究|Chiyoko Kimura

          こんにちは、木村知世子です。 担当曜日は金曜、前回の投稿を確認し、あ、1週間とばしてる・・ なんか9月前半、体感二日飛びくらいで進んでいたようでびっくりでした。はい、申し訳ございませんmm(きっちり反省)。 今年度も気づけばもう折り返しになるんですね。 私は気象会社に勤務していて、防災啓発活動の仕事に携わっているので、防災月間である9月は、一年の中で忙しい時期でもあります。今年は新型コロナウイルスの影響で、今月の防災訓練やイベントは全て中止になり寂しい思いです。一方でシンポジ

          40代女性のモヤモヤって?-Noriko Yanagitani

          こんにちは。柳谷典子です。 市川さん、木村さん、高澤さん、それぞれの自己紹介を通して、様々な女性の生き方と、それぞれの置かれた立場で悩み、葛藤し、そしてそこからまた新しい道を拓いていく姿が見いだされたと思います。 一人ひとりの物語は、本当に多様ですし、映画や小説然り、実生活でも周りの人たちはそれぞれに異なる生き方をしています。 しかし一方で、例えば経済活動においてはマーケティングの対象として、社会科学においてはその時代を象徴する代表的な人生の道筋としてその生き方は分類され、世

          自分を語ることで「見える」こと|Chie Takazawa

          みなさま、初めまして。 立教大学社会デザイン研究所「ライフストーリー研究」メンバーの高澤千絵です。私は大学院卒業後、首都圏を離れ、現在は地方で観光まちづくりの仕事をしています。メンバーの中で唯一の地方在住者でもあり、今後、地方で働く女性のライフトーリーなども研究してみたいと思っています。 さて、私は「大人の学び」がどのように意識や行動を変容させるのか、特に仕事に直結する学びではなく、社会や社会課題についての双方向的な学び(修論では社会対話型学習と定義)による変容を働く女性た

          生きるとは自分の物語をつくること。|Nozomi Ichikawa

          市川望美と申します。 非営利型株式会社Polaris 取締役ファウンダーとして事業を行いながら、研究者でありまた、カラーセラピストとしてもひっそり活動しています。一人一人がのびやかに、はればれと、その存在感や持って生まれた多様な力を十全に発揮できる仕組みづくり、環境づくり、社会づくりができたらいいなあと願っています。 自分たちの事業の意味や意義を社会的にまとめるため、2016年4月立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科の門をたたき2018年3月に修了。その後も社会デザイ

          「私を語る」は勇気と癒し|Chiyoko Kimura

          みなさま、初めまして! 立教大学社会デザイン研究所「ライフストーリー研究会」メンバーの木村知世子です。 このnoteでは、研究者でもあり「ライフストーリー」の当事者である私の、日々日常のあれこれを少しずつ語っていけたらなと思っています。 第一回目の投稿なので、まずは私も柳谷典子さんに続き、自己紹介や「ライフストーリー」との出会いあたりを話していこうと思います。 私は39才まで関西で過ごし、39才の夏から東京で生活しています。関西ではフリーアナウンサーをしていて、テレビや

          「毎日きちんと生きる」こと|Noriko Yanagitani

          みなさま、こんにちは。 立教大学社会デザイン研究所で「ライフストーリー研究」をメンバーと共に行っている柳谷典子と申します。研究活動の一環として当事者研究も扱うことから、日々、日常で起こる出来事について、この場で「語る」という行為を通してライフストーリー研究の視点から考察していきます。 第1回目ですので、あまり堅苦しくなく、まずは簡単な自己紹介から始めたいと思います。 私は大手化学メーカーに20年以上勤務し、東京で一人暮らし4年目、40代後半にさしかかりましたが、自分のこ

          立教大学社会デザイン研究所「ライフストーリー研究会」です。

          活動紹介 私たちは、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了生で、社会デザイン研究所に籍を置き、「Women’s Future Lab」として共同で研究を行っています。「ライフストーリー」という当事者視点の語りから得られる知見に加え、それぞれの研究分野や社会人としての実践を持ち寄り、女性の視点から社会を捉え直し、新しい社会のストーリーを創造することを目指しています。 メンバー紹介 ライフストーリーとはなにか「ライフストーリー」とは、個人が歩んできた自分のライフ(人生、