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このnoteは、毎週月曜日に社内のメンバーに向けて話しをしていることをまとめたもので、社内向けの内容となっています。最近だと、以下のようなものを公開しました。

なぜ発信するのか?という問いについては、私の考えが他の誰かの役に立ったら嬉しいというものはもちろんのこと、会社のトップの考え方を発信することで、対外的な取引や採用活動などにも意味があるのではないかと考えているからです。

なにかしら読んでいただいたみなさんのお役に立てば幸いです。

さて、今回はセンシティブな内容でもある「給与」についてお話しします。

マリサ(弊社の略)には「等級」も「360度評価制度」もありません。

上司、経営陣の感覚と言っても過言ではない。これに絶望するなら申し訳ないと思います。(実際には、幹部のみなさんがめちゃくちゃ考えています)

まず前提として、給与を増やすにも賞与を増やすにも会社が儲かっていないとできません。加えて、一人でも給与や賞与を増やすということはその分、利益を逼迫します。みんなにとっては大事な生活費でもあり、会社にとっては保険の負担も含めて販管費(支出)であるのです。

それらの前提を踏まえて、給与には大きく二種類あると思っています。

・月給の12ヶ月と賞与
・月給の12ヶ月

どちらが良い悪いの話しではなくて、会社サイドからすれば業績に応じた「賞与」で調整をする方がリスクヘッジになります。一方で、優秀な人材が流出しないためには一定の固定給の増額は必要だと考えています。

余談ですが、固定給を上げるのは容易な行為ですが下げるとなると途端に法的に厳しくなります。一般的に日本においては、会社は従業員を辞めさせる(解雇)も固定給を下げることも法的に許されにくいというのが実情です。もちろん、本人の同意があれば別です。だから、世の中の企業は給与を上げることにとても慎重なのだと思います。

結論としては、マンションリサーチの給与は以下の要素を総合的に鑑みて決定しています。

・職務内容、責任範囲
・実績
・期待値
・会社業績バランス
・社内全体のバランス
・国内の平均年収

みなさんの納得のいく答えにはなっていないかもしれません。煙(けむ)に巻きたいという主旨ではないですが、実際、今はそれが事実です。

とはいえ、会社とみなさんに上下はなく対等な関係だと考えています。みなさんは、いつだって辞める権利を持っています。だからこそ、会社は残ってもらわないと困るメンバーには待遇も環境も用意します。ここで大事なのは、会社からの一方的なオファーではなくて、みなさん一人ひとりにも会社に強く残ってほしいと思ってもらえるような努力を日々欠かさないでほしいということ。常にこの人と一緒に仕事がしたい、この会社のために仕事がしたいと、相思相愛の状態をつくることがとても重要だと考えています。

マリサの経営に関わってきた中で、過去に聞かれたことがあります。

「どうしたら給与が上がりますか?」

という質問を。

当時は、必死にそれっぽい答えを出した気がしますが、今考えると端的な答えはなくて、むしろ、以下の質問の回答を持っていない人との対話は難しいと考えています。

「どうして給与(固定給)を上げる必要がありますか?」
「給与が上がったら、なにが変わりますか?」

無論、みなさんから搾取したいとは思っていません。以前にも宣言した通り、最低でも全員が世の中の平均年収よりもプラス20%以上はもらえる会社にしたい。せっかく、こんな小さい会社に飛び込んでくれたのだから、得るものが大きい会社にしたいと心底思っています。

ただし、生半可な努力、結果でそれが得られるものでもないことは覚悟してほしいと思います。給与は天から降ってくるものではありません。

一方で、

「自分はこんなにがんばっているのに、こんなに結果を出しているのに、評価されない、評価が低い、給与が低い」

こんなことを考えているメンバーがもしいたら、それはぜひぶつけてほしいですし、日頃からの目標設定(数字だけではなく、定性的なことも含めて)がしっかりできていないのかもしれません。リーダーや経営陣の本音が伝わってないのかもしれません。

リーダーも経営陣も必死に考えて必死に伝えているつもりですが、その上で自分の評価と会社の評価がズレるのであれば、それは相思相愛の状態ではないし、お互いにとって不幸な状態です。ここで不満を抱かないようにしてほしいと思っています。

最後に

マリサで働く上で、給与と同じくらい大事にしてほしいことがあります。それは「環境」です。

心の底からミッション、ビジョン、バリューを体現することを心に決めて、行動し、利益をしっかり残しながら、全員が打席に立てる環境をつくる。

Vision
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実現したい世界を
誰もが何度でも挑戦できる環境をつくり
「不動産 × IT」を通じて
住まいの困ったを解決する
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うちの会社は本当にこれができる会社だと、一人ひとりが語ることができるような組織を目指す。給与(お金)はとても大事な要素ですが、「環境」をお金で買うことはできないとも思っています。そのくらい、環境は重要です。この意味が真に理解できるのは、まだ先かもしれませんが、騙されたと思って盲目的にでも付いてきてほしいと思っています。

今振り返ると、なんの能力もない私が社長にまでなることができたのは、ただただこれだけだったかもしれません。とにかく、会社、サービスを軌道に乗せたい。世の中に一石投じたい。そのために可能性を上げることなら、1%の可能性でもやる。

マリサは可能性のあるおもしろい会社。これは今も昔も変わっていないと思います。そして今、私が社長という立場になって伝えたいのは、たった一度の人生、一緒に成し遂げて、その上で自分たちの待遇も一緒に上げていく。人生の主人公は自分なのだから、会社の中でもぜひ主人公になってほしいということ。

まだまだ経験不足の社長ではありますが、マリサに関わった人たちには、どこの会社の人よりも素敵な人になってほしい。だから、給与の考え方についても可能な限り私の頭の中を整理して伝えることができればと思い残しました。

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