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前回のnote(「上が言っている」と言う言葉)で、私が毎週会社のメンバー全員に話しをしていて、その内容をnoteにもまとめていく。ということを書かせていただいたのですが、今回は、以前伝えた内容をまとめさせていただきました。内容が社内向けなので、ちょっと専門的なところはありますがご容赦いただければと思います。

1対Nか 1対1か


1対Nではなく、1対1をもっと考えようということ。

一括査定から集客をしている不動産会社さんはステップメールサービスのような簡単に誰にでも送れるものだけではなく、売主さん個別に「再査定書」も送ってあげたら良いのではないか(または送ってあげることができる仕組みが提供できないか)。ということを昔からアイデアとして持っていました。価格は大きく変わらないかもしれないけれど、数ヶ月経過すれば、周辺の事例は増えることが多い。これだけでも情報提供することで、その後の可能性が1%でも増えるかもしれない。

こんな発想があったので、本当はマンションナビの一括査定利用ユーザーさんに、マリサ(弊社の略)から不動産会社さんのサポートのために最新の推定価格や最新の事例を送ろうと考えていたけれど、査定額に対していろいろな考え方のある不動産会社さんにとって余計なお世話になることを恐れてやめたという経緯があります。

先日、とある不動産会社さんの社長と話しをしていて、追客の考え方で悩んでいるということを聞きました。利用しているCRMの追客ストーリー(考え方)は、ユーザーのためというよりも、ネガティブな返答をもらいやすいように誘導することで、営業担当者側からすれば、連絡するべき人、しないべき人を見極められるようになるということらしい。果たして、本当にこの考えでいいのか?どう思う?と問われたのです。

意味はわかります。一方で、媒介(売りに出される)までに数ヶ月、長ければ1年超えという期間のかかる売主さんが多い中、本当にそれは有効的なのか?と疑問に思うところもありました。社内で推定している媒介率や売却までの期間を考えても、序盤で白黒はっきりさせてしまうのは早計なのではないか。結論としては、答えは一つではなく、もっと他にも考えることがあるのではないか?ということ。一つだけ間違いがないと思うのは、ユーザーさんが求めていることは営業して良いか悪いかを白黒はっきりさせてほしいだけではないということなんだと考えています。

ステップメールのようなものが当たり前になり、追客は楽になり、接点を自動的に持てるようになりました。でもそこに書かれていることは、誰にでも当てはまるものが多い。誰もステップメールをやっていなかった時には価値が高かったけれど、みんながやり出したら、価値は当然に低くなってしまう。(あえて記載しますが、ステップメールの否定ではありません)

そこで頭に浮かんだのが、マンションナビのメルマガです。ご登録していただいている物件の「価格変動メール」(月初のみ送信)と「その他のメール」では明らかに反応が違う。これはどういうことを示しているのだろう。

「1対1」の情報なのか「1対N」の情報なのかだと考えられます。

グラフが跳ねているのが、マリサから会員さんへ送っている月初の最新価格のメルマガからのアクセスです。顕著なことが見て取れるかと思います。

グラフが跳ねているのが月初の「価格変動メール」のアクセス

要するに、「自分ごと」なのか「その他大勢」なのか。これは、自分自身に置き換えてもそうだと思います。不特定多数に向けられたものよりも、「そうそう、これ知りたかった、欲しかった、解決したかった。」というものに対して、早く、良い反応をするはず。だけど、発信する側になると急にこのことを忘れて「より多くの人たち」「楽に」という発想に陥ってしまうから危険なのだと思います。より多くの人たちがいけないのではなく、誰向けのなに?が深く考えられているのか。ということ。

先日、ゲーム業界の方からの社内勉強会でも話しが出た通り、重要なのはペルソナなのだと。

これからの時代、chatGPTも含めて当たり障りのない一般論的な1対Nの情報はさらに増えるでしょう。結果的にユーザー自身が答えを探せるようになる。だからこそ、1対1の情報やサービスにこそ価値が出てくるのだと思います。

もちろん、すべてを手動で対応しようということではない。どれだけユーザーのことを深く考えて、それをどう実現するか。

これからのマリサに、さらに必要なこと。

やはり、現場(CもBも)の声。

現在壁にぶつかっているメンバーがいるとすれば、ぜひ、顧客の声を聞くことに圧倒的な時間を割いてほしいと思います。一人でやれないなら誰かを巻き込んでやろう。

1対Nではなく、1対1の考え方は、我々が目指している、
ミッション・ビジョンに通じる部分だと考えているからです。

■ミッション

見えない課題を発見し続ける集団
不動産という大きな取引現場の中で、誰も気がついていない課題を浮き彫りにして解決し続ける

独創する
独走できるニッチなオンリーワン市場を創り続けること
自社の強みと他社の強みを最大限に活かし新たな市場を生み出すこと

■ビジョン
実現したい世界を
誰もが何度でも挑戦できる環境をつくり
「不動産 × IT」を通じて
住まいの困ったを解決する

最後に。
同じようなことを書いていた良記事があったのでこちらとともに共有させていただきます。


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