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ボタニカル哲学(菜根譚)

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菜根譚は、今から約400年前の中国において、内乱や政争が相次ぎ混迷を極めた明代末期、万歴帝の時代(1572-1620)「厳しい時代の中でどう生きるのか」をテーマに、中国明時代の哲…
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2022年1月の記事一覧

ボタニカル哲学(107)身は慎重に、心は自由自在に

人の上に立つ立派な人間は、軽がるしい行動は慎みなさい。 軽々しく行動すれば、自分のペース…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(106)人を許す心

他人の些細な過ちを責め立てたり、秘密を暴いたり、過去の汚点を覚えておくなどは良くない。こ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(105)中庸の徳(二)

美味しい食べ物は、度を越せば胃腸をただれさせ骨をボロボロにする毒であるが、腹半分なら害は…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(104)天地は同根、万物は一体

幻の様な現実の世界では、財を築き、名を残すことなどは勿論のこと、肉体は借り物に過ぎない。…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(103)究極に奇異はない

文章を書くことを極めれば、そこには特別に珍しい奇抜な表現があるわけでもなく、相応の世界が…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(102)一念、巌をも通す

人の心が真実なら、夏に霜を降らし、城壁を崩し、金石も貫く。 これに対し、心が偽りなら、肉…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(101)生来の嗜慾・権勢が身を滅ぼす

上流階級の集まる場所で育った人間は、欲望は猛火のようであり、権力志向は強烈な炎のようである。そのような人間は少しでも清く冷静な気持ちを醸成しないと、他人を焼かないまでも自分で自分を焼いてしまう。 つまり、育ちは環境の影を心に焼き付けてしまうので、自我に芽生えたなら、志をしっかり持たなければ、私利私欲を充足しようと競走社会を煽って自らをも滅ぼしてしまうということ。 言い換えれば、活人は上流社会を反面教師と捉えることができる人なのだ。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を

ボタニカル哲学(100)逆境の効用と順境の陥穽

人間が逆境にある時は、身の回りが全て鍼や薬のようなもので、心身が成長する機会の中にあるよ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(99)節操は変えず、鋒芒はあらわさず

あっさりと無欲な人は、きっと派手好きからは嫌われ、厳格な人は勝手な人からは嫌われる。 だ…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(98)平常の心がけ

自分の心を、いつも心がけて円満に保つようにしていれば、この人間の世界には、自然に不備だと…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(97)和気藹々とした家庭

家庭内の人に誤りがあったなら、ことさら激しく怒ってはならないが、だからといって軽視しても…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(96)偽善者

上に立つ人間でありながら、偽善を行っているのは、小人が悪事をやりたい放題にしているのと変…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(95)積徳は難く、傾覆は易し

先祖が遺した恩恵とは何かと言えば、私が今、正に恩恵を受けている状態のことであり、積み重ね…

力蔵
2年前
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ボタニカル哲学(94)大臣と乞食

庶民でも自ら進んで徳の種を撒いて、自ら進んで世の中に人徳を植え、人に恩恵を施したなら、公の地位の無い総理大臣みたいなもの。 これに対して、議員や大臣のような地位にありながら、権力を振るい、ゴマすりをすれば、公の地位のある乞食のようなものだ。 つまり、生まれや地位に簡明なく、社会貢献をする人が素晴らしいのだ。 言い換えれば、活人は社会貢献をしている人といえる。 ↓↓↓↓↓ オンライン勉強会(無料)を開催しております ↓↓↓↓↓