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量を複雑さに自動変換してしまう

ある専門書を読んで勉強をしていたところ、

“It’s not complicated, it’s just a lot of it.”
「複雑なのではない、ただ量が多いだけである。」

という言葉が引用されていました。

これは、アメリカ合衆国出身の物理学者である、リチャード・フィリップス・ファインマン(Richard Phillips Feynman) が宇宙に関してインタビューで述べた言葉です。

これを見たときに、「あぁ、この専門書も内容は簡単だけど量が多いな...」と頭をよぎりました。(世界で有名な名著です!反省します。)

インタビューを見ていないので、ファインマンが何を意図してこの言葉を述べたのかはわかりません。

しかし、自分の経験を踏まえて、自分はこのような事が頭に浮かびました。


「物事の量を複雑さと同一視してしまう」


(例)量 → 複雑さに変換 その1
書店で分厚い専門書をパラパラ見た時に、直感的に「ヤバそうな本だなこれ」と思った経験はないでしょうか。しかし、いざコツコツ勉強してみたら、「量は多いけど、難しくはなかったな」と感じる。

→ 量が多いから複雑で難しいと判断してしまった。
(例)量 → 複雑さに変換 その2
バイト先で、「これはこうして、あれはこうして、それもそういう風に...」といった作業をいっぺんに教えられると、「こんなん出来るか!」て思うが、時間が経つといつの間にか手順を覚えて出来ている。

→ ただ手順が多いだけで、1つ1つは簡単な作業だった。
(例)複雑さに変換 その3
レシピ本を見ながら料理をする時、パッと見て「工程長過ぎ...、私は料理人か!!」と思って、その料理をスキップしてしまう。本当は"火の加減"や"調味料の量"が細かく指定されているだけで、高度な工程は求められていない。

→ ただ手順が多いだけで、1つ1つは簡単な作業だった。
(例)複雑さに変換 その4
「この専門書、数式や専門用語は結構あるけど、薄いから簡単だろう。」と思っていざ勉強すると、内容が難し過ぎて挫折する。

→ 本の薄さから、簡単だと判断してしまった。

日常にも、たくさんの量を複雑さに変換してしまうケースが潜んでいます。


量と複雑さへのアプローチ

量が多いものに対しては、時間をかけて1つ1つ完了していけばよいものです。簡単な問題です。

しかし、複雑なものに対しては、適切なアプローチで紐解いて、自分の力量が及ぶレベルまで落とし込んだ後に、それらを体系化して完成です。非常に難しい問題です。

量と複雑さを見極めることができないと、非常に効率が悪い事が起きます。

量のタスクに関して、作業に取り掛かるよりも、アプローチ方法を塾考することに時間を割いてしまうのはNG。効率的な方法を考えることは、非常に大切なことです。しかし、”量”の多さに抵抗している状態である事がBADなのです。

複雑さのタスクに関して、とりあえず作業に取り組んで、時間で解決しようとする。これは、”複雑さ"の強敵具合を舐めてしまっています。この方法だと、いつまでたってもそのタスクは完了できず、中途半端に終わってしまいます。(自分で自分を戒めています😓)


毎日のように、このようなタスクに直面する日々の生活において、量と複雑さの見極めを意識しておかないと、知らぬうちに損をする可能性が大きいですね。

僕の中では、量と複雑さは非常に近いものだと勝手に認識してしまっていました。

皆さんも意識してみてください。

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最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございます。


自分の話に共感したり、興味を持っていただけて嬉しい限りです。これからもよろしくお願いします。